
スターダストプロモーション所属の東北を中心に活動している“かわいい”を踏み台にしてバズりたいグループ、「いぎなり東北産」が10月8日にシングル「らぶ戦セーション」でavex traxよりメジャーデビュー。7月9日に地方レッスン生グループながら初の快挙となる単独日本武道館公演を完遂させ、勢いも人気も加速中。そんな「いぎなり東北産」の9人、橘花怜、律月ひかる、北美梨寧、安杜羽加、吉瀬真珠、桜ひなの、藤谷美海、伊達花彩、葉月結菜にインタビューを敢行。メジャーデビューした心境、メジャーデビューシングル「らぶ戦セーション」について聞いた前編に続いて、中編では個性的なカップリング曲について語ってもらった。(※「らぶ・戦セーション」正しくは「う」に濁点、「・」は白抜きハートマークが正式表記)
■“第2章”の幕開けを告げる「さいしょのシングルです!」
――「らぶ戦セーション」も個性の強い曲ですが、新曲(カップリング曲)もそれぞれタイプが違っていて個性的ですね。「さいしょのシングルです!」は、タイトルからインパクトが強い!
橘:初めてデモで聴いた時に景色が想像できる曲だったんですよ。全部の歌詞がその場に立ってる気持ちで歌える曲だなぁって思ってて、特にお気に入りの歌詞は「未知に先に/何があるか/誰も知らない〜」っていうところで、本当に10年かけて、この東北産でみんながいてくれたら最強だよね!っていうことを何回も確認して感じてきたから、みんなが最強なことを知ってるから、この先何があってもみんなで乗り越えていけるんだろうなって。歌詞のいろんなフレーズから東北産への思いを感じました。「いつでもココロにぎゅっとこの歌を」っていうフレーズがあるんですけど、この歌詞に何度も救われました。これからも、シングルを何枚出しても、この気持ちを忘れずに頑張っていけたらなって思います。
藤谷:私もデモを聞かせてもらった時にまずタイトルに衝撃を受けました。メジャーデビューのシングルに対するキャッチフレーズかと思ったんです(笑)。でも、歌を聴いたらキラキラしててワクワクしましたし、どの時間帯に聴いても似合う曲だと思うんですけど、特に朝に合いそうだなって。一日が始まる時に聴くと元気が出そうな感じかなって。振付もついて、より東北産らしくなって、羽加さんが「ヘイ!」っていうところがたくさんあって、私たちの曲を私たちで盛り上げて、みんなでアレンジしてレベルアップさせてる感じなんです。それにお客さんがニコニコして乗っかってく感じで、私たちにピッタリの曲というか、毎回うれしい気持ちになります。ライブで歌うたびに成長していく曲なのかもって思いますね。
吉瀬:メジャーデビューした私たちの第2章のオープニングテーマ曲ですね。「これから私たちの伝説が始まるぞ!」みたいな曲だなと思ったんですけど、意外と全部を肯定してるわけではなくて、ちゃんと不安な気持ちとか、未来は見えない中でも光はあるんだよとか、不安とかを隠さない切なさっていうのかな?儚さがこの曲に入っていて、リリイベでこの曲を聴いてくださったお客さんがいらっしゃったんです。それくらい私たちにしか歌えない曲というか、私たちだからこそ届けられる気持ちが込められている曲なんだなって改めて思いました。“届ける”という気持ちを忘れずに、これからも歌っていきたい曲ですね。
■10年目だから歌える王道ラブソング「溶ける前に、君に。」
――「溶ける前に、君に。」もまた全然違うタイプの曲で。
安杜:なんか新しいタイプの曲が来たなって思いました。王道のラブソングでいいメロディーなんです。今までは「トンチキ」「アゲ」「かわいい」とか極端だったんですけど、王道ラブソングが来たな!って。みんなのレコーディングを聴いてたら、ちゃんとそれっぽい歌い方をしていて、儚さがあったりして、みんなの歌い方にもすごく可能性を感じました。「これからこういうラブソングも歌えるんだな」って思いました。
桜:東北産は恋愛曲が少なめなんです。あるにはあるんですけど、ここまで淡い感じの本格的な恋愛ソングはなくて。今年10年目にして、子どものころからアイドルを始めてみんなが20歳を超えて、こういう曲も歌えるようになったんだなって(笑)。10歳くらいの子どもの頃からアイドルをやってきてるので、古参の方は親目線で見てくださってる方もいたりすると思うんですけど、【思春期を経て、大人になった私たちがやっと歌う】ということに、ちゃんと年を重ねて楽曲も一緒に大人になっていってる感じがしたので、私的にちょっとエモさを感じました。私たちのことを最近知ってくださったファンの人にもきっと刺さる曲になると思うので、いっぱい聴いてもらいたいです。この曲で皆さんのことを応援できたらいいなって思います。
北美:この曲って、アイドルに興味がない人にも聴きやすい曲だなと思っているんですけど逆に、東北産に対する思いともすごく似てるなって。君の近くにいられたらいいんだけど、それはウソで、もっと上に行きたいみたいな気持ちを持ってるので、現状維持でいいやっていう気持ちと裏腹に、「でも9人でいるためにはやっぱりもっと上を目指さなきゃいけない」みたいな気持ちを常に持っているので、恋愛ソングだけど、私の中では東北産にかける思いと通じる部分があるなと思っています。ファンの方にも自分なりの解釈でいろんな聞き方でこの曲を感じてほしいですね。
■これぞ東北産!“トンチキ”全開の「always無礼講!」
――ではもう1曲、「always無礼講!」を。
葉月:この曲も「らぶ戦セーション」みたいな感じで、「『カワイイ』メガ盛り/バズらせちゃってソーリー」とか、いろんなフレーズで「東北産は煽りがちだな」って思うんですけど(笑)、それが東北産らしさかなって。それと最後の「踊って歌って笑ってんの うぢら楽しませ屋さん!東北産!」っていうのがまさにうちらだなって思うんです。歌って、踊って、MCとか企画でバカなことをして、それがうちらしか笑ってないこともあったりして、お客さんが置いてけぼりなこともあります(笑)。でも、それぐらい、自分たちがすごく楽しむことを重視してるなって思ってるので、それが伝染していくのが東北産らしい楽しませ方だなと思うんで、その最後のフレーズにうちららしさを感じます。
律月:私は、東北産にはずっと“希望”を歌っててほしいなって思うんですけど、これは「ピース!ピース!ピース!」とか「いぇー!いぇー!いぇー!」とか「意味なんてなくていいの」とかあるように、意味がなくても無駄なことなんて1つもなくて、それで私たちが楽しんでたら、それを見てお客さんも楽しんでくれて。それってアイドルとして一番素敵なことだと思うし、アイドルの良さってそこだと思うんです。自分たちが楽しいことをして、それを見てる人も楽しんでくれる。私は、アイドルは職業じゃなくて“生き様”だと思ってるんですけど、職業だとしたら他にそんな職業ってないのですごく素敵だなって。だから、ずっと私たちが楽しいと思うことをやっていけたらいいなって気持ちにもなりました。
伊達:うんうん、以下同文ですね(笑)。でも、タイトル曲を含めた今回の4曲の中では一番東北産らしい“トンチキ”を感じてて、「人生、もっとノリで生きていいのかも」って思うような楽曲だなって思います。
――レコーディングではどういう気持ちで歌いましたか?
伊達:これを歌うときは、“親知らず抜く暇ないな”って思ってます(笑)。
――歌い出しの歌詞がそれですからね(笑)。
伊達:本当に抜けてなくて、歯医者さんに行けてないんです。みうちゃん(藤谷)もですけど、リアルに重なる部分があって本当に“共感”でしかないなって(笑)。
――カップリング曲もそれぞれ個性がありますね。
伊達:カップリング曲もいっぱい聴いてもらいたいですね!
◆取材・文=田中隆信

