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王座争い生き残りをかけるトヨタ陣営3台が予選Q1で交錯。アタック中断強いられた石浦宏明に聞く|スーパーGT第7戦

王座争い生き残りをかけるトヨタ陣営3台が予選Q1で交錯。アタック中断強いられた石浦宏明に聞く|スーパーGT第7戦

オートポリスで行なわれているスーパーGT第7戦。その予選Q1では、GT500のトヨタ陣営に緊張が走るような瞬間があった。笹原右京が乗る37号車Deloitte TOM'S GR Supraに引っかかりアタックを中断することになった38号車KeePer CERUMO GR Supraの石浦宏明が、マシンを降りるとTOM'Sのピットに直接向かい、笹原と言葉を交わす一幕はただならぬ緊張感を醸し出していた。

 事件が起きたのはQ1残り3分というところ。コースの後半セクションを走っていた37号車Deloitteにまず詰まったのは39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraの関口雄飛。関口は笹原を追い抜こうとしたもののそれは叶わず、その後ろから追いついてきた38号車CERUMOの石浦も、前半セクターでは好タイムをマークしていたがアタックを諦めアクセルを緩めた。

 TOM'Sによると、当該のラップで笹原はアタックを行なっていなかったとのこと。これからアタックに向かおうとするDeloitte TOM'S、アタック中のDENSO、CERUMOの3台で呼吸が合わず、後続がタイムロスする形になった。特に今回は雨がぱらついており、雨が強くなる前に早めにアタックしようとする車両と、セオリー通り終盤のアタックに照準を当てる車両に分かれるイレギュラーなセッションであった。そういった要素も、今回の一件に繋がったと言える。

 CERUMOはその後のアタックで10番手に入って辛くもQ2に進出し、最終的に4番グリッドを手にした。Deloitte TOM'SもQ2に進み6番グリッドを確保。しかしながらDENSOはその後のアタックでタイムを伸ばせずQ1最下位でノックアウトの憂き目にあった。上記の3台はランキング3番手〜5番手で、獲得ポイントも近く、共に最終戦に向けてタイトル争いに踏みとどまりたい立場。そんな3台が奇しくも交錯してしまった。

 予選後に取材に応えた石浦は、当時の状況を次のように説明。TOM'Sのピットに乗り込むに至った理由についても話した。

「雨が降ってきていて、もしかしたら計測1周目の勝負になるかもしれないということで、ピット位置が前だったトヨタ勢はみんなで一目散に出ていって、お互いクリアにアタックできるようにしていました。計測2周目に向けては関口もハザードをつけて合図をしてくれたりと、お互いにリスペクトをしながら間隔をあけ、アタックの準備をしていました」

「計測2周目にアタックに行ったら結果的に(前の車両に)追いついてしまい、その周のアタックを捨てることになりました。それでもう一度間隔をあけて3周目にもう一回アタックにいったのですが、また追いついてしまいました」

「間隔の空いていたはずの車両が追いついてきたということは、追いつかれた方も『この人たちアタックしてる』と思いますよね。なのにどうして避けてくれないんだろう、と」

「セクター3で詰まったということは、そこまでタイヤを使ってしまっているということです。結果的に計測4周目のタイムでQ1をギリギリ10位で通ることができましたが、その時にはタイヤ(性能)も落ちていましたし、本来のパフォーマンスを出せませんでした。それが悔しかったです」

「それに僕たちトヨタ陣営はみんな調子が良いからこそ、お互いリスペクトをしながら、少なくとも予選アタックはみんなが力を出し切ろうと事前に話していました。僕はそういう気持ちでやっているからこそ、ちょっと残念だったなと思います。おそらくわざとではないと思いますし、僕らのアタックに気付かなかったのかもしれませんが、そこは『アタックしているかもしれない』と思わないといけないと思います」

 ただ、そう語った石浦も、予選の一件は忘れて決勝ではクリーンなレースがしたいと語る。特にタイトル争いに生き残るには上位フィニッシュが必須と言えるが、「僕らは勝たないと最終戦に繋がらないので、やることはシンプルかなと」と長丁場の3時間レースで勝利を目指す意気込みだ。

 一方の関口も、最後尾スタートという非常に厳しい立場となったが、次に向けて気持ちを切り替えようとしていた。Q1で満足なアタックができなかったためDENSOスープラの仕上がりは確認できていないが、レースペースの良さがモノを言うオートポリス戦は大逆転も不可能ではない。

「起こっちゃったことはしょうがないので」と関口。

「明日は3時間レースだし、雨も降りそうなので、15位からも十分挽回できると思います。今は終わったことを考えるよりも、明日のことに集中します」

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