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W杯予選でまさかの黒星スタートだったドイツ代表が復調した理由。復活した“バイエルン・ブロック”【現地発コラム】

W杯予選でまさかの黒星スタートだったドイツ代表が復調した理由。復活した“バイエルン・ブロック”【現地発コラム】


 ドイツ代表は10月の北中米ワールドカップ欧州予選2連戦でホームでのルクセンブルク戦に4-0、アウェーでの北アイルランド戦に1-0で勝利し、グループAの首位に浮上している。本大会出場に向けて大きな前進だ。

 9月に、スロバキアとの予選初戦をいいところなく0-2で落としたときは、ドイツのメディア、ファンから批判が殺到。ユリアン・ナーゲルスマン監督の采配に疑問を呈する声も少なくなかった。

 このスロバキア戦でナーゲルスマン監督は、それまで代表では右サイドバックを主戦場プレーしていたヨズア・キミッヒをボランチで起用。バイエルンでボランチでプレーしているメリットをより代表で活かしたいとの意図だったが、代表では攻守のバランス、前線からの守備がかみ合わず、最終ラインを次々に破られてしまう。

 クラブとは違い、チーム作りの時間がほとんどない代表活動の難しさを改めてナーゲルスマンは感じたことだろう。ピースの大きさも欠け方も違うのが代表だ。最適な組み合わせ方を見つけるのは、本当に困難だ。

 10月の2連戦ではキミッヒを再び右サイドバックに、そしてダブルボランチにはバイエルンのアレクサンダー・パブロビッチとレオン・ゴレツカ、トップ下にはセルジュ・ニャブリとバイエルンブロックを築いた。CBヨナタン・ターと合わせ、バイエルン選手が5人もスタメンに名を連ねたのは久しぶりのことだ。
 
 昔からドイツ代表のメインブロックはバイエルンというのが定番だったが、ここ最近はドルトムント、レバークーゼン、シュツットガルト、フランクフルト勢の方が多い試合が少なくなかった。

 ただ資質は素晴らしい選手たちではあるものの、コンスタントさが問題でもあった。絶対王者として何年もハイレベルなプレーをし続けるバイエルン勢とはそこに違いがある。

 ヴァンサン・コンパニ監督就任後に、クラブ内に落ち着きを取り戻したことで、今季のバイエルンは素晴らしい試合を続けている。

「現時点でバイエルンとドルトムント選手が最大のブロックだ。バイエルンは素晴らしいシーズンを過ごしている。もちろんケインやオリーセという選手は非常に重要なファクターだが、ドイツ選手も重要な役割を担っている」とはナーゲルスマンの言葉だ。
 
 北アイルランドとのアウェー戦はフィジカルコンタクトを前面に押し出したハードプレーに苦戦しながらも、FWニック・ヴォルテマーデ(ニューカッスル)がCKから肩で押し込むゴールを守り切って勝利した。

「大事な勝利。勝点3をとって、グループAで大事な一歩となった。前半のいくつかの状況でよりクリアにシュートまで持ち込めて、2―0とすることができていたら、もっとリラックスした試合とはなっただろう。だが、今日はきれいなサッカーをするのが難しい試合だった」(ナーゲルスマン)
 
 後半は大きなゴールチャンスもほとんどなかったことは事実で、改善の余地は間違いなくある。ただこうした試合で最後まで失点せずに勝ち切るというのは、常勝チームになるために必要不可欠。ナーゲルスマンもそこを強調していた。

「大事な学習効果になるし、大きな一歩だ。こうした試合で球際への出足が遅くなったら、試合を勝ち取ることはできない。サッカーのクオリティ的にもっとレベルアップさせなければならないが、まずそれ以前の本質的美徳が重要だった」

 現実的な視点を取り戻し、復調したドイツは11月のアウェーでのルクセンブルク戦、そしてホームでのスロバキア戦で着実に勝利し、19大会連続となる本大会出場を決めるはずだ。

取材・文●中野吉之伴

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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