
スターダストプロモーション所属の東北を中心に活動している“かわいい”を踏み台にしてバズりたいグループ、「いぎなり東北産」が10月8日にシングル「らぶ戦セーション」でavex traxよりメジャーデビュー。7月9日に地方レッスン生グループながら初の快挙となる単独日本武道館公演を完遂させ、勢いも人気も加速中。そんな「いぎなり東北産」の9人、橘花怜、律月ひかる、北美梨寧、安杜羽加、吉瀬真珠、桜ひなの、藤谷美海、伊達花彩、葉月結菜にインタビューを敢行。第3弾ではいぎなり東北産をより知ってもらうための推し曲などについて語ってもらった。(※「らぶ・戦セーション」正しくは「う」に濁点、「・」は白抜きハートマークが正式表記)
■TikTokでのバズとシンデレラフェスでの勝利。10年間のターニングポイント
――メジャーデビューが新しいスタートではありますが、これまでの10年間があっての新章だと思います。これまでの10年を振り返ってみてどうですか?ターニングポイントになったような出来事とか。
伊達:それでいうと、2023年に「わざとあざとエキスパート」という楽曲を世の中に出して、TikTokでバズった時かなって思います。
葉月:コロナ禍になっても私たちはSNSを始めなかったんですよ。戦うツールを持ってなくて、やっと作ることになって「作るならバズりたいよね」って思って制作したんですけど、そしたら一発目からバズって、波に乗って(笑)。運が良かったのもありますけど。
桜:私はスタプラ(スターダストプラネット)のシンデレラフェス(2023年1月に開催された「スタプラアイドルフェスティバル〜今宵シンデレラグループが決まる〜」)ですね。出るからには絶対にシンデレラグループになりたいよねってみんなで言ってて、その頃に日本武道館に立つっていう目標も言い始めてたんです。私も個人的には日本武道館に立ちたいとは思っていたけど、「立てなかったら」と思うと口にするのが怖くて言えなかったんですよ。でも、シンデレラグループになるというのを公言して、それが叶ったら「目標を口にすることで夢は叶うのかも」と思って、「本気と書いて“マジ”」とか言って練習とかしたし、それで本当に勝ち取った勝利だったので、口にしたら日本武道館に立てるのかもしれないなって。そういうふうに気持ちが大きく変わったのがシンデレラフェスでした。
■武道館の次に目指す場所は東北!「少年誌で連載」という夢も
――メジャーデビューしているアイドルグループも日本武道館を目標にしていることが多いと思いますが、すでにメジャーデビュー前に武道館に立った東北産としては、武道館の次に目指すところというとどこになるんですか?
安杜:今は、1つじゃなくて、みんなでいっぱい夢を描いてる状態です。“いぎなり東北産”という名前でずっと活動してるからこそ、責任をもって東北を大事に、東北魂を持ち続けて頑張りたいなと思っているので、東北の大きい会場でライブができるようになって、ファンの皆さんを東北に呼んで盛り上げていけたらいいなって思います。
――そういう夢もいいですね。口に出せば実現するような気もします(笑)。東北で大きな会場というとどこになりますかね。
橘:全国ツアーをされているアーティストやバンドの方は、宮城の「セキスイハイムスーパーアリーナ」でライブをされることが多いですね。でも、ライブをやってみたいのは東北楽天ゴールデンイーグルスの球場(楽天モバイルパーク宮城)です。
――他には?
吉瀬:少年漫画が好きなんですけど、少年誌とかで東北産の物語を連載したいです。というのも、東北産って少年漫画に出てくるような友情や努力とかがすごい詰まっていて、活動も10年してきているので素材がたくさんありますし、そういうことが実現できたらなぁって。
■まずはこれを聴いて!メンバー満場一致の“推し曲”は原点の一曲
――今回、メジャーデビューしましたが、これまでにもたくさんの曲をリリースしてきてますよね? 「らぶ戦セーション」をきっかけに東北産を知ったという人にも、より東北産を知ってもらうための“推し曲”を何曲かあげてください。
伊達:メンバー全員、満場一致するのは「天下一品〜みちのく革命〜」です。
葉月:本当のデビュー曲で、ここから始まったので。
伊達:移動のハイエース車内で聴いたよね、デモ音源(笑)。
北美:東北産はこの曲のイメージが強いと思いますし、ヒーローっぽいというのもそこから来てると思います。日本武道館公演も「天下一品」で終わったんですけど、それも私たちの意思で「最後に『天下一品』やらせてください」ってお願いしたんです。なので、思い入れは強いですね。
藤谷:あとは「負けないうた」とか。
安杜:作詞も作曲も東北産のことをめっちゃ知ってくださってる方にしていただいて、東北産のことがよく分かる曲だと思います。
北美:「東京アレルギー」も東北産らしい曲かな。“あるある”な歌詞の内容もいいですし、東北に限らず、地方の方とか共感してもらえそうな感じがします(笑)。
律月:あとは「わざとあざとエキスパート」ですね。TikTokでバズった曲ということもありますし、この曲で東北産を知ってくださった方も多いと思いますので、この曲も聴いてもらいたいです。
橘:他にも東北産はいっぱいいい曲があるので聴いてほしいです!
■“家族みたいな”強い繋がりが10年続いた秘訣
――あと、10年続けるというのもすごいことだと思いますが、長く続けられてきた秘訣というと?
橘:キャプテン(マネージャーのキャプテンEO)の存在はめっちゃデカいと思ってます。あんなに愛のあるスタッフさんに出会えたのはすごいことだなって、改めて感じてます。
桜:すごく面白くてカリスマ性があって(笑)。本当に色々面白いことを考えてくれるんですよ。それを私たちも「面白い!」って思って付いていった、気づいたら10年がたってました。
藤谷:あと、メンバー同士の仲の良さも秘訣かも。昔はハイエースで来てたのもそうですし、レッスンが終わってもずっとレッスン場に残っていたりとか、仕事以外でも一緒にいる時間が多すぎて、もう家族みたいな強い繋がりがあります。
伊達:東北って、隣の家の人とも繋がりが強い地域性があります。東京のグループの方に話を聞くと、仕事が終わったらそれぞれ帰る感じで、プライベートはそれぞれで、みたいな話も聞きます。それもすごくいいと思うんですけど、私たちは「仕事終わった!じゃあ、みんなでどこ行こう?」みたいな感じなので(笑)。リハーサル頑張ったから「リハーサル打ち上げ」をやったり。そういう仲の良さがあって、居心地がいいので、メジャーデビューしてもこれは変わらないと思います(笑)。
◆取材・文=田中隆信

