アプリリアのマルコ・ベッツェッキはMotoGPオーストラリアGPで3位となったものの、今回はペナルティを科されていたこともあって表彰台フィニッシュなどは期待していなかったという。
ベッツェッキはオーストラリアGP初日から好調で、スプリントレースでは予選2番手からライバルを圧倒。3秒差をつけての圧勝を収めた。
この結果を受けてパドックではベッツェッキが決勝レースで勝利する可能性があると予想されるようになった。ベッツェッキは前戦インドネシアGPでマルク・マルケス(ドゥカティ)と絡んだクラッシュによってダブルロングラップペナルティを科されていて、タイムロスが確実だったのにもかかわらず、だ。
そして迎えた決勝レースでベッツェッキは序盤からトップを快走。しかし流石にダブルロングラップペナルティを消化して6番手まで後退した後に先頭まで巻き返すことはできなかった。しかしベッツェッキはそれでも並み居るライバルを抜いていき、3位表彰台という好結果を手にした。
「良かったね」と、レース後に語るベッツェッキだったが、本当は表彰台フィニッシュすら期待していなかったのだという。
「本当にタフなレースだった。正直に言うけど、勝てるだなんて一度も思っていなかった。ジャーナリストの人達がそう考えていただけだ。表彰台だって期待していなかった」
「レース中は最初にロングラップを消化するときに、できるだけ差を広げたいと思っていたし、集団の中に入らないように全力を尽くした。戦略は上手くいったよ。まあこれは僕じゃなくてチームが授けた戦略なんだけどね」
「2回目のロングラップを消化した後は6番手で留まることができた。これは予想よりも良かった」
「でも序盤にかなりプッシュしていたせいで、タイヤにそれ以上負荷をかけることができなかったんだ。もしタイヤをさらに酷使していたら、終盤に終わっていただろう」
「ペドロ(アコスタ/KTM)と戦っていたときは超ハッピーだった。4位は最大限の結果だと思っていたんだ。彼を抜くのはかなり難しかったけど、だからこそ『よし、ここだ。彼を抜いて4位を確保するんだ』と気合いも入った」
「でもその後、アレックス(マルケス/グレシーニ)にも追いつくことができた。『よっしゃ、プッシュし続けよう』と思って、トライしたんだ」
ベッツェッキはダブルロングラップペナルティ自体を振り返ると、ターン4のロングラップ部分で、コースをはみ出して再びペナルティを受けないように慎重に走る必要があったと話した。
「2回目のロングラップでは1回目と同じくベストを尽くしたけど、遅かったかどうかは分からない。速く行きたいのはもちろんだけど、はみ出してペナルティ再発のリスクは避けたかった」
「だからさらに(ペナルティを再び受けることで)2秒失うよりも、コンマ数秒のマージンを取った方がマシだったんだ」
「それからは何とかマネジメントしようとしていた。第一にタイヤに一息入れる必要があった。スピードを落とすというか、やるべきことだったんだ」
「でもタイヤマネジメントをしていても、タイムロスはあまりないと気がついて、『ここは耐えて、最後にやれそうならタイムを縮めよう』と考えてやってみたんだ」
なおベッツェッキはダブルロングラップペナルティを受けていなかったら、決勝でも勝利できていたと思うか、という質問に対しては、答えをはぐらかした。
「結局のところ、ダブルロングラップペナルティを受けてレースをしたわけで、なんとも言えないよ」
「それにラウルも今週末は凄く調子が良かったからね。僕も良い感じだったし、アプリリア全体が凄く上手く進んでいる。だからこれでOKだ」

