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え、性別変えて好評だったの? 原作から「主人公改変しちゃった」衝撃実写化ドラマ

え、性別変えて好評だったの? 原作から「主人公改変しちゃった」衝撃実写化ドラマ


池田エライザさんプロフィール写真

【画像】えっ、そんなセクシーなキャラもやってたの? こちらが池田エライザさんが演じた実写化キャラです(4枚)

主人公変更から大胆な性別改変まで

 小説やマンガの実写化において、原作にない改変要素があると批判が集まりやすいものです。ましてや物語の顔である主人公に手を加えようものなら、ファンの反発を招いてしまいますが、大胆な「主人公改変」が好意的に受け止められたケースもいくつかありました。

『舟を編む ~私、辞書つくります~』

 三浦しをんさんのベストセラー小説『舟を編む』(光文社)は、出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書づくりに情熱を注ぐ人びとを描いた物語です。主人公の「馬締光也」は言葉に対する鋭い感性を持つ青年で、営業部から辞書編集部へ異動したことをきっかけに、辞書編纂(へんさん)の世界に没頭していきます。

 本作は2013年に松田龍平さん主演で実写映画化、2016年にTVアニメ化され、さらに2024年には『舟を編む ~私、辞書つくります~』のタイトルでドラマ版も制作されました。ただドラマ版では、馬締(演:野田洋次郎)は準主人公という立ち位置に留まり、代わって原作後半から登場する「岸辺みどり(演:池田エライザ)」が主人公に据えられています。

 みどりは出版社の花形であるファッション誌編集部から異動してきた若手編集部員で、辞書づくりの知識もまったくありません。いわば視聴者と同じ目線に立つ人物であり、言葉の奥深さを知るにつれ仕事にのめり込んでいく姿が、多くの共感を呼びました。「主人公を変更する」という大胆な改変を行いながらも、原作ファンからも高く評価された作品です。

『富豪刑事』

 2005年に放送された『富豪刑事』は、大富豪の孫娘「神戸美和子(演:深田恭子)」が、新人刑事として奮闘していく痛快ミステリーです。金にものを言わせた常識外れな捜査スタイルと、お嬢様キャラ全開の深田恭子さんの演技が話題を呼び、翌年に続編が作られるほど人気を博しました。

 ドラマ版しか知らない人にとっては、「富豪刑事=女性」のイメージが強いかもしれませんが、筒井康隆さんによる原作小説の主人公は「神戸大助」という男性です。愛車のキャデラックを乗り回し、1本8500円の葉巻をくゆらせながら事件を解決するという、豪奢で風格のある富豪刑事像でした。

 ちなみに本作は、2020年に『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』のタイトルでアニメ化もされています。こちらは「神戸大助」を主人公に据えていますが、冷徹なキャラクターとして描かれ、原作の少しおっとりした性格とは異なる人物像です。またアニメでは神戸大助が単独で活躍するのではなく、オリジナルキャラクターを追加したバディものに変更されており、原作、ドラマ、アニメそれぞれで異なる魅力が楽しめます。

『弁護士のくず』

 人気作品の実写化では、原作の主人公格の男性キャラを、女性に変更するケースは少なくありません。たとえば2007年放送のドラマ『ガリレオ』では、主人公の相棒刑事が柴咲コウさん演じる女性刑事「内海薫」に変更されました。1998年公開のホラー映画『リング』も、本来は男性主人公でしたが、松嶋菜々子さん演じる「浅川玲子」に置き換えられています。

 そうしたなかで、逆に男女バディを男性同士に変更した珍しい例が、2006年放送の『弁護士のくず』です。井浦秀夫さんの原作マンガは、新人弁護士の「武田真実」と事務所の先輩「九頭元人」による男女コンビが、難しい依頼を次々に解決していく物語でした。

 一方、ドラマ版では新人弁護士役が伊藤英明さん、九頭弁護士役が豊川悦司さんの、男性コンビとして描かれています。マンガの実写化としては大胆な改変ですが、ネット上では「相棒が男性キャラに変更されたことで、よりバディものっぽい作りになってて良かった」「原作の本質の部分をしっかり踏まえた良質なドラマ」などと好評の声もあがっていました。

配信元: マグミクス

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