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【現地取材】ペルージャ石川祐希の同僚が激白した感動の日本遠征 母国での凱旋試合で感じた背番号14の“違和感”「ユウキはいつもよりシリアスだったかも」

【現地取材】ペルージャ石川祐希の同僚が激白した感動の日本遠征 母国での凱旋試合で感じた背番号14の“違和感”「ユウキはいつもよりシリアスだったかも」

バレーボール男子日本代表の主将・石川祐希が所属するイタリアリーグのシル スーザ スカイ・ペルージャが、サポーターを招いてチームお披露目イベントを実施した。その会場で、10月7、8日に東京・有明アリーナで開催されたサントリーサンバーズ大阪との親善試合に臨んだ日本遠征について、選手たちにインタビュー取材した。

 お披露目会が開かれたのは、選手使用の車を提供するペルージャ市内のカーディーラー、トヨタ・トイモーターのショールーム。午後の練習を終えて入場口に到着した選手とスタッフが、サポーターたちが並ぶ花道を通り抜けて登壇すると大歓声が沸き起こった。そして、ジーノ・シルチ会長に続き、名前を呼ばれた選手が一人ずつステージ前方に進み新シーズンへの抱負を発表。石川も、「長く厳しいシーズンになると思いますが、僕らは練習を重ねて楽しみつつ、より強くなるつもりです」と決意を述べた。

 プレゼンテーションが終わり、選手らとサポーターたちはワイングラスを片手にビュッフェを楽しみながら絆を再確認。まさに、控える2025-26シーズンへの決起集会となった。

 独占取材は、初来日だった新加入組からスタート。誰もが口にしたキーワードは、「観客1万4000人」と「スシ(寿司)」だった。
  22歳ながら母国クロアチアでリーグ6冠の実績を持つオポジット(OP)ガブリエル・ツヴァンツィゲルは、「あれほど大勢の観客の前でプレーしたのは初めてだよ。日本遠征は僕のバレーボールキャリアの中で一番素晴らしい経験になりました」と感激していた。

 隣でうなずいていたのはアンダーカテゴリーのイタリア代表セッター、 18歳のブライアン・アルジラゴス。石川も「すごく有望だと感じている。(同国A代表の司令塔シモーネ・)ジャンネッリ選手から多くを学んで成長していくんじゃないかな」と期待を寄せる若手だ。高評価を受けたサントリー戦でのパフォーマンスを讃えたところ、それを聞いていたチームメイトやスタッフが指笛で賛辞。照れながら、「グラッツェ!」を幾度も繰り返した。

 石川と同ポジションのアウトサイドヒッター(OH)で元チェコ代表のドノヴァン・ジャヴォロノクは、「東京の街は道にゴミひとつなく綺麗で感動したよ。僕らが住むヨーロッパとは大違いだ」と述べた後、「1万4000人もの観客の前で試合ができたことは感無量。将来、日本でプレーしてみたい」とも語った。

 日本食への印象を訊くと、「寿司屋に連れて行ってくれたユウキに大大大感謝してるんだ。本物のスシに感動した」など、全員が「スシ」を連発。そんな中、古巣モンツァで高橋藍らと2023-24リーグ準優勝に貢献したリベロのマルコ・ガッジーニは、「日本食はスシしか知らなかったんだ。お気に入りはいろいろな具が楽しめるミソスープ」と話しながらサムアップしたが、世界選手権銅メダリストのポーランド代表OHカミル・セメニウクと同様に、どうやらあずき餡の菓子類は苦手だったようだ。

 ポケモンをはじめ日本好きで知られるジャンネッリは、「規律正しく親切な日本の人々の接し方には何度訪れても感銘を受ける。イタリアは自由で素晴らしいところもたくさんあるけど、日本から学ぶべきことが多いとつくづく実感したよ。お互いの良いところをミックスできたら最高だね」と笑顔。世界選手権2連覇を達成したばかりの主将は、両国の文化に触れてコメントを残した。

 日本について、次々と好印象を口にするペルージャの選手たち。次に、ジャンネッリと同じく各国代表メンバーとしてすでに来日経験があり、昨シーズン欧州チャンピオンズリーグ優勝を果たしたチームメイトたちに、故郷の日本で過ごす“ユウキ・イシカワ”はどう映ったのだろうか。 元チュニジア代表のOPワシム・ベンタラや世界選手権連覇のイタリア代表ミドルブロッカー(MB)ロベルト・ルッソら、ほぼ全ての選手が、「人気のすごさは知っていたけど、想像を超えるレベルだったよ」「イタリアにいる時とまったく変わらず、いつものユウキだった」と口をそろえた。けれど、ミラノ時代を含め2022-23シーズンから4季に渡り石川とプレーするアルゼンチン代表主将、MBアグスティン・ロセルには、少し違って見えたようだ。

「ユウキはいつもよりシリアスだったかも。日本は母国だし、あれほどたくさんの人々から視線を向けられていたら気が張るのも仕方ないさ。テレビや新聞・雑誌の取材、他にもコート外での仕事が山のようで、あの忙しさには驚かされた。もっと一緒に出かける時間を持てたら良かったなぁ」

 そして、石川本人は、ペルージャの面々との日本遠征をこう振り返った。

「非常に楽しかったです。もうちょっとゆっくりできたら良かったかなとは思う部分もありますけど、僕自身もいい経験になって充実した時間を過ごせました」

 主力選手が直前合流になるなど難しいチーム状況ではあったが、親善試合は2戦2勝。ポジティブな内容で終えたことをこのように評価した。

「イタリア出発前にチームとして合わせる時間が僅かだったんですが、いい戦い方はできた。お互いを分かっている去年からのメンバーが多いので、少なからずそれが良い内容へつながったと思います」
  リーグ開幕2週間前というハードスケジュールのなか負担となり得た日本遠征だが、その間にチームの結束がアップしたように見えた。

「それは僕も感じています。来日前はチーム全員で練習する時間がほとんどなくて、おのずと一緒にいる時間はそれ以下になりますから。そろって日本へ行くことができてたくさん楽しめたことが、チームビルディングに役立ったと思います」

 クラブ初の試みでもあった今回の日本遠征が、チームに好影響を与えたことを喜んでいる様子だった。

 最後に取材した元ウクライナ代表OHオレフ・プロトニツキは、日本でも背番号14の謙虚さが変わることはなかったと話す一方、「僕といる時はそうでもないけどねぇ」と言って大笑い。石川が「昨季の後半から距離が近くなって、とても仲良くしています」と明かした相棒は、「“ユウキ”がもっとイタリアンなキャラになるスイッチを入れるのは、僕というか...僕らにまかせて!」とウインクをして胸を叩いた。

 チーム一丸となり、開幕ダッシュを飾れるか。石川祐希のペルージャ・第2シーズンが間もなく幕を開ける。

取材・文●佳子S.バディアーリ

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配信元: THE DIGEST

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