ハースF1のオリバー・ベアマンは、F1アメリカGP決勝での角田裕毅(レッドブル)の動きに憤慨している。
ベアマンはアメリカGPの決勝レース中の大半で、角田の後方を走っていた。ピットストップを終えてもその位置関係は変わらず、むしろソフトタイヤを履いた後は角田よりも好ペースであるように見え、その差を徐々に縮めていった。
そして34周目、ベアマンはターン15で角田のインに飛び込もうとした。しかし角田はこれに対してブロックラインを取っており、ベアマンは行き場をなくしてコースオフ。コントロールを失い、スピンを喫してしまうことになった。
ベアマンはこの時の角田の動きに憤慨している。
「彼の行動は、僕らがレースをすべき精神、そして成長期やカートに挑む子供たちに見せるべきイメージに反する、非常に危険なモノだったと思う」
ベアマンはアメリカGPの決勝レース後にそう語った。
「ああいうのは、僕らがレースを戦うやり方じゃない。彼は数周にわたって進路を変え、僕がようやくノーズをイン側に突っ込んだ時には、彼もそれに反応して動き、車幅分のスペースを残してくれなかった」
「これは不公平だし、決して許されない行為だ。僕はそのために接触を回避しなければいけなかった。僕が素早く行動してなかったら、大クラッシュにつながっていたかもしれない。本当に残念だ」
「本来許されるべきではない行為だ。レギュレーション上ではグレーゾーンなのかもしれないけど、ブレーキングゾーンで動くのはフェアではなく、今回のような動きは大きなクラッシュの原因になる」
「何度もそういうのを見てきた。今週末のF1スプリントでのユウキの走りも見たけど、彼はターン1のイン側にマシンを捩じ込んだ。決勝でも姉妹チームのマシン(レーシングブルズのリアム・ローソン)をイン側に追いやった」
「彼は今、少し必死に走りすぎているようにも感じられる。今日のディフェンスにも、それが現れていたと思う」
当時の状況を、ベアマンはさらに次のように説明した。
「彼はブレーキングで左に寄った。そこには、僕が確保していた場所があったのに、なくなってしまったんだ。彼は僕が近づいた途端、ブレーキング中にもかかわらず動いたんだ」
「もちろんあのコーナーは典型的なよくあるコーナーではなく、真っ直ぐに進入していくようなコーナーでもない」
角田とはこれ以前も同じような問題があったのか? そう尋ねられたベアマンは、次のように語った。
「いや、僕は初めてだ。でも彼は他のドライバーとは、常々問題を抱えているように思う」
「ポジションを争っているわけでもないシャルル(ルクレール/フェラーリ)に対しても、防戦していたんだ。なぜ彼を擁護するんだ? 彼の行動は馬鹿げていると思う。先のことを考えていない。馬鹿げた運転だと思うね」
「話しても、彼は変わらないと思うよ」
一方で角田は、ベアマンが憤慨していることを聞かされると、「え? どの部分ですか?」とSkyドイツのインタビューに語った。
「僕は前にいただけですし、そこに彼が勝手にイン側に飛び込んできたんです。それでリヤのグリップを失ったんですよね?」
「彼はあの時点で、サイド・バイ・サイドになっていたわけでもありませんでしたから」
「彼の視点からオンボード映像を確認する必要があります。でも、このバトルの結末は、とても残念でした。それまではとても良いレース、良いファイトができていると思っていたからです」
角田はここ数戦、レースでのパフォーマンスを向上できていると語ったが、やはり予選順位の改善が重要だと、改めて語った。
「ここ数戦は、レースの内容がかなり改善できました。ポイント圏内で、安定して戦えるようになったと思います」
角田はそう語った。
「今改善しなければいけないのは、特にここ2戦で苦戦しているアタックラップです。ソフトタイヤをうまく機能させるため、今後数レース集中しなければいけません」

