
コーヒーチェーン店の「珈琲館」「カフェ・ベローチェ」「カフェ・ド・クリエ」。どれも身近な存在ですが、実は全て同じ会社が運営しているってご存知でしたか?
そんな3つのブランドを手がけるC-United株式会社が、社内大学「珈琲大学」内の1カリキュラムであり、社内研修として実施している「コーヒーコンシェルジュ研修」を初めて社外向けに開催。
10月1日の「国際コーヒーの日」を機に、コーヒーの奥深い世界を体験できる貴重な機会となりました。
3ブランドが提供するコーヒー豆の違い

研修では、これまで累計600人が参加した「コーヒーコンシェルジュ研修」で全ての講師を務めた人材育成の統括マネージャー、坂入信行氏が登壇。参加者は珈琲館、クリエ、ベローチェの、3つのブランドのコーヒーを実際に飲み比べることができました。
「どのブランドのコーヒーも焙煎度が違っており、実は豆の中身もみんな違います」と、坂入氏。
香りを嗅いだ瞬間から違いは明らかで、珈琲館の華やかで軽やかな香りから、ベローチェの深く濃厚な香りまで、それぞれに個性があることが実感できました。
坂入氏によると、「それぞれのブランドでお客様の支持を得たコーヒーを今も続けている」とのこと。M&Aで一つになった企業ながら、各ブランドの独自性を大切に守り続けているのが特徴です。
意外な発見!フードペアリングの科学

さらに驚いたのが、各ブランドに合わせて開発されたフードとのペアリング体験です。
深煎りのベローチェにはチョコチャンクスコーン、女性客の多いクリエには塩キャラメル、浅煎りの珈琲館にはオレンジパウンドケーキが用意され、実際に組み合わせて味わってみると、確かにそれぞれがベストマッチ。
コーヒーだけでは分かりにくい違いも、フードと合わせることでより鮮明に感じられました。

特に印象的だったのは、珈琲館の看板メニューであるナポリタンとコーヒーの関係について。
坂入氏は「トマトソースとコーヒーはとても合います。みんな気付いてないけど、なぜコーヒー屋さんにナポリタンが多いかという理由がここにある」と解説。
昔ながらの喫茶店にナポリタンが定番メニューとしてあるのは、理にかなった組み合わせだったのですね。
