ウイリアムズのカルロス・サインツJr.は、F1アメリカGPにおけるアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)との接触事故について、主たる責任があるとスチュワードが判断したため、次戦メキシコシティGPで5グリッド降格のペナルティを受けることとなった。
レースの6周目、サインツJr.はターン15の内側から7番手のアントネッリを追い抜こうと試み、両車は接触。サインツJr.のマシンはダメージを受けて停止を余儀なくされリタイア。アントネッリはレースを続行できたものの、軽微な損傷を負い13位に終わった。
レース終了後、このインシデントはスチュワードに審議され、彼らはサインツJr.がレギュレーションに違反したと判断した。
「55号車(サインツJr.)のフロントアクスルが、エイペックス手前までに12号車(アントネッリ)のミラーの横または前に出たことは一度もなかった。したがって、ドライビング基準ガイドラインによれば、55号車はエイペックスでスペースを残される権利を得ていなかった」
この判断に基づき、このインシデントの責任があるとされたサインツJr.には、本来なら10秒のタイム加算ペナルティが科されていたが、サインツJr.がリタイアとなったため、これに相当する5グリッド降格ペナルティが次戦メキシコシティGPで科されることになる。
これに加え、サインツJr.のスーパーライセンスに2ペナルティポイントが加算された。過去12ヵ月間の累積は4ポイントとなる。
ペナルティが確定する前、メルセデスのトト・ウルフ代表は言葉を選びつつ、アントネッリがクラッシュを避けることはできなかったとメディアに語った。
「カルロスが飛び込んだのは……まあ仕方ないが、あれは……コーナー進入がかなり進んだ段階でドライバーが回避できるとは思えない」
またアントネッリも、「彼はかなり明確に、非常に楽観的だった」と報道陣に語った。
「ただ、僕が巻き込まれたのが残念だ。そう、それだけだ。レースは台無しになり、その後は困難だった」
アントネッリはマシンに受けたダメージについて説明し、接触後は走行するのが大変だったことを認めた。
「かなり厳しい状態だった。振動がひどかった。リヤウイングが軽く接触し、ダメージのせいかどうかは分からないけど、かなり振動があった。だからマシンが完全に問題なかったか確認する必要がある。難しかった」
「フリーエアの状態ではペースは問題なかったと思う。しかし当然ながらダーティエアでは、特に今日は空気抵抗が大きく、難しかった」
一方のサインツJr.は、事故の実態よりも見え方が悪くなってしまっていると主張した。
「彼が予想よりも早くドアを閉め始めたようで、最終的に僕はロックアップしてしまった。彼が僕に迫ってきたので少し怖かったけど、そうだね、衝突してしまった」
「この事故は実際よりもずっと悪く見えていると思う。結局のところ、大きな影響を伴う小さなロックアップだったからだ。でも、良い週末を迎えることができたはずなので残念だ」
「正直なところ、ここみたいなエイペックスが広いコーナーでは、双方がバトルが起きるかもしれないと考えておく必要がある。今回のケースでは、双方とも良い仕事ができていなかったと思う」

