3時間という長丁場により、GT500もGT300も展開の読めないカオスなレースとなったスーパーGT第7戦オートポリス。GT300は7号車CARGUY Ferrari 296 GT3と0号車VENTENY Lamborghini GT3の一騎討ちの様相を呈していたが、彼らの自滅により666号車seven × seven PORSCHE GT3R(藤波清斗/ハリー・キング)に勝利が転がり込んできた。
5番グリッドからスタートし、レース中盤は3番手につけていたseven × sevenは、VENTENYがFCY中の減速違反と黄旗区間追い越しによる2度のドライブスルーペナルティを受けたことで2番手に浮上。その後同じく黄旗追い越しによるドライブスルーを消化した首位CARGUYに迫っていたが、CARGUYは燃料が足りず残り9分で緊急ピットインしスプラッシュ。その結果、土壇場でseven × sevenがトップに立った。
自身にとっては2022年開幕戦以来の優勝となった藤波も、「まさか勝てるとは思わなかった」と驚いていたが、ライバルがペナルティで脱落する展開のレースで、キングが速さを見せていたことが勝因になったと語った。
「クルマもすごく良くて、タイヤメーカーさんも頑張ってくれて、本当に良いパッケージでした。運に恵まれた部分もありましたが、何よりも今回はハリー・キングがすごくハイペースで走ってくれたことがキーかなと思っています」
「自分のスティントではスタートでは2台に抜かれたりと、イージーに行きすぎた部分もあったかもしれませんが、ハリーが良い状態でプッシュできるよう、なるべく(スティントを)引っ張ろうと思っていました」
一方のキングも、「今週末はBoPウエイトやサクセスウエイトの関係で難しいと思っていた」と優勝は厳しいと見立てていたというが、レースウィークを通してパッケージの力強さを実感していたと語る。さらに「キヨトが素晴らしいスティントをこなし、クリーンな状態でクルマを持ち帰ってくれた。自分としても1年目で勝つことが目標だったので、達成できて嬉しい」と述べた。
前戦SUGOでは、キングと近藤翼のコンビで初の表彰台を手にしていたseven × seven。まさに上り調子の状態で、最終戦もてぎに臨むことになる。条件的には、キングには逆転タイトルの可能性も残されている。
もてぎでもキングと共にドライブすることになる藤波は、「(もてぎでは)この間もテストがあって悪くない感じでした。今回1勝できましたが、次も目の前の1勝をつかみ取れるようにチーム、ハリー、近藤選手、みんなで頑張っていきたいです」と意気込んだ。

