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「映像美が最高でした」「音楽がすんごい良い」AIが現実世界を侵食する『トロン』シリーズ最新作に反響続々

「映像美が最高でした」「音楽がすんごい良い」AIが現実世界を侵食する『トロン』シリーズ最新作に反響続々

「トロン:アレス」より
「トロン:アレス」より / (C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

1982年にディズニーが世界で初めてCGを本格導入した長編映画の第3弾「トロン:アレス」が、10月10日に日米同時公開された。本タイトルはジョン・ラセターやジェームズ・キャメロン、ジョージ・ルーカス、ティム・バートンなど名だたるクリエーターに影響を与えた歴史的作品で、過去作ではデジタル世界に送り込まれた天才コンピューター・プログラマーが生死を懸けたゲームに挑む姿が描かれた。その系譜を継ぐ最新作「アレス」の舞台は、AIプログラムを実体化することができるようになった世界。実体化したAIプログラムは人類の救世主となるのか、否か…。公開されるや、SNSでは「映像美が最高でした」「音楽がすんごい良い」などさまざまな声が上がっている。(以下、ネタバレを含みます)

■CGを駆使した名だたるSF映画の源泉ともいえる「トロン」

コンピューター/デジタル世界を舞台にしたSFアクション映画「トロン」のオリジナルが公開されたのは1982年。コンピューター内部で繰り広げられるアクションを描いた同作は、全世界の観客とクリエーターに衝撃を与えた。SF映画「ターミネーター」(1984年)よりも早くAIプログラムやネットワーク世界を描き、CG表現の進化に影響を与えた「ターミネーター2」(1991年)や「ジュラシック・パーク」(1993年)、革新的CG映画「マトリックス」(1999年)など、名だたる大作の源泉となったといっても過言ではない。

1982年のオリジナルでは、ディリンジャー(デビッド・ワーナー)にプログラムを盗用された天才プログラマー、ケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)が、自作のものであることを証明するために仲間と共にデジタル世界=グリッドで戦いを繰り広げた。2010年公開の第2弾「トロン:レガシー」ではその息子が再びグリッドに転送され、反旗を翻すプログラムたちとの戦いに巻き込まれるも何とか現実世界に戻り、その後は父の意志を継いでエンコム社を正しい方向に導いていくという物語だった。

そして2025年公開の「トロン:アレス」では、ディリンジャーの孫がライバル会社の代表となって登場する。

「トロン:アレス」より
「トロン:アレス」より / (C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

■AIプログラムがデジタル世界から飛び出し、現実世界を侵食

オリジナル・第2弾の戦いの舞台はいずれもデジタル世界だったが、進化した「アレス」の舞台は現実。デジタルと現実が融合された世界で、新たな脅威との戦いが繰り広げられていく。ディリンジャー社の孫のジュリアン(エヴァン・ピーターズ)が、巨大な3DプリンターのようなものでAIプログラムを実体化することに成功し、命令に忠実な兵士として発表する。だが、彼らには生存時間がわずか29分という致命的な欠陥があった。

そこでジュリアンは、AIプログラム兵士のアレス(ジャレッド・レト)に、その欠陥を解決するプログラムをエンコム社の天才プログラマー、イヴ・キム(グレタ・リー)から手段を選ばずに奪うことを命じる。ところがイヴを追ううちに彼女の人間味や優しさに触れたアレスは、彼女から影響を受け、やがてアレスはジュリアンの命令に背く。それに気付いた副官のアテナ(ジョディ・ターナー=スミス)は、アレスの指示を無視し、任務を忠実に果たそうと暴走を始めるのだった。
「トロン:アレス」より
「トロン:アレス」より / (C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.


■美しいデジタル世界の中で描かれるヒューマニティ

オリジナルから受け継がれるネオンの光線や幾何学的構図などデジタルの映像美は、今作でパワーアップ。さらにダフト・パンクが手掛けた第2弾に続いて、第3弾は映画「ソーシャル・ネットワーク」(2010年)と「ソウルフル・ワールド」(2020年)でアカデミー作曲賞を受賞したトレント・レズナーとアッティカス・ロス率いるナイン・インチ・ネイルズが音楽を担当するなど、視覚的・聴覚的魅力も健在だ。

その圧倒的世界の中から伝わってくるのは、意外にもヒューマニティ。アレスを通して慈悲や非道とは何かが伝わる脚本になっており、とても興味深い。往年のファンも「ユーザー(人間)とプログラムの関係から人間味を描くのが面白い」「AIが愛を学ぶのがエモい」「圧倒的映像美」「まさに人間ドラマですね」「音楽が素晴らしい」と歓喜している。

映画「スーサイド・スクワッド」(2016年)のジャレッド・レトと、映画「パスト ライブス/再会」(2023年)のグレタ・リー演じるプログラムとユーザーの交流も見どころだが、加えて注目してほしいのがドラマ「アメリカン・ホラ・ストーリーズ」や「ワンダヴィジョン」のエヴァン・ピーターズ演じるジュリアンという存在。ディリンジャー社の創業者の孫で能力もあるが、自意識過剰で傲慢であるがゆえに待ち構える結末は、AIにも予測できないだろう。

映画「トロン:アレス」は劇場公開中。「トロン」シリーズ過去作はディズニープラスで配信中。

◆文=及川静
「トロン:アレス」日本版ポスタービジュアル
「トロン:アレス」日本版ポスタービジュアル / (C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.


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