現地時間10月19日(日本時間20日、日付は以下同)、ミルウォーキー・バックスはホームのファイサーブ・フォーラムで公開練習を行ない、2025-26シーズンに向けて大黒柱のヤニス・アデトクンボがメディア対応に臨んだ。
今夏のバックスは、昨プレーオフ期間中にアキレス腱を断裂したデイミアン・リラードがウェイブ&ストレッチの末に退団してポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍。ブルック・ロペスも完全FA(フリーエージェント)になってロサンゼルス・クリッパーズへ移籍と、ベテランたちが退団していった。
その一方で、ボビー・ポーティスと延長契約を結んだほか、トーリアン・プリンスやケビン・ポーターJr.、ゲイリー・トレントJr.らとも再契約。さらにマイルズ・ターナーにコール・アンソニー、ギャリー・ハリスらを新たにロスターへ加えた。
バックスの今季初戦は、22日にホームで開催されるワシントン・ウィザーズ戦。アデトクンボにとっては、NBA入りから昨季途中まで11シーズン半を一緒にプレーしたクリス・ミドルトンを対戦相手に迎えることとなる。
「まず何よりも、最も重要なのは彼が最大級の歓迎を受けるべきだということ。彼がここへ戻ってきたら、試合前にトリビュートビデオを目にして、涙を流すことになるはずだ」
そう話したアデトクンボ。バックスは今年2月21日、敵地キャピタルワン・アリーナで“ウィザーズのミドルトン”と対戦したものの、ミルウォーキーで相対するのは今季のオープニングゲームが初だ。
キャリア2年目にバックスに加入したミドルトンは、アデトクンボとともにチームを支えてオールスター選手に成長。攻守両面での堅実なプレーが強みで、特にオフェンスではマッチアップ相手が前にいようと自身のリズムでミッドレンジジャンパーを放ち、通算1万2901点を積み上げている。
アデトクンボとの2メンゲームでは、ペイントエリアを強襲する相棒のダンクを何度も演出。自らはハンドオフから絶妙なタイミングでプルアップジャンパー、ドライブを仕掛けて得点機会を作り出し、クラッチタイムでも幾度となく劇的なショットを沈めて、バックスを勝利へ導いてきた。 レギュラーシーズン通算1万2586得点と2990アシストは球団歴代3位、870スティールは同5位、3ポイント成功数1382本では同1位に立つミドルトンは、出場735試合と2万3039分でもアデトクンボに次いで2位と、輝かしい実績を積み上げてきた。
そんなフランチャイズの功労者へ、アデトクンボはこう話している。
「クリスがこのチームにとってどれほど大切な存在なのか、僕には表現しきれない。彼が自分にとってどれほど大切なのかも、言葉で言い表せないよ。僕は一度、アメリカ代表チームの彼と、そして昨シーズンにも対戦する機会があった。楽しかったよ。
彼は僕の相棒で、これから先もずっと兄弟だ。僕らは一緒に素晴らしいことを成し遂げてきた。だから、水曜日に彼が活躍するのを見るのが楽しみで仕方ないね」
シーズン開幕戦、アデトクンボとミドルトンはコート内で激しいマッチアップを演じるだろう。しかしコートを離れれば互いを称え、今後のキャリアを励まし合う関係は変わらないはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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