F1第19戦のアメリカ・グランプリは10月19日に決勝が行なわれ、レッドブルの角田裕毅は7位入賞。今週末はスプリント(7位)と合わせて計8ポイントを獲得した。
13番グリッドからレースに臨んだ角田は、土曜日同様に好スタート。オープニングラップで順位を10位まで上げ、序盤でオリバー・ベアマン(ハース)を抜き、さらに前を走行していたカルロス・サインツ(ウィリアムズ)とキミ・アントネッリ(メルセデス)の接触によって7番手まで浮上した。その後はベアマンに迫られたものの、ポジションを守り切っている。
マイアミGP以来キャリア4回目となるスプリントと決勝でのダブル入賞を果たした後、彼は「今回も良いスタートが切れ、最初の周回で幾つか順位を上げられました。全体的にペースは悪くなかったと思います。2回目のスティントではもう少し良い仕事ができたかもしれません。少しタイヤを温存しすぎたかなと。とはいえ、2つのレースでポイントを取れたので、週末としてはポジティブなものでした。こうした結果を、安定して続けていくのが大事です」と語った(ブラジルのF1専門サイト『GRANDE PREMIO』より)。
加えて、「2度続けて追い上げを見せられたのは、明らかに重要です。こういう走りを続けながら、コンストラクターズ・チャンピオンシップにおいて建設的な戦いをするのがとても大事です。チームとしても、順位を上げる意志は失っていない。「マックス(・フェルスタッペン)は好調だし、僕自身もできる限り改善を重ねたい」と語り、チームへの貢献を強めようとする姿勢を見せたうえで、次のように課題を挙げている。
「今は特に、ショートスティントでの走りに集中しています。毎レース、まるでオープニングラップであるかのようにアグレッシブに攻めています。次はもっと前のグリッドからスタートしなければなりません。それが、今の目標です」
35週目にベアマンが角田を抜こうとしてコースアウト&スピンした件については、ハースのドライバーは「カートなどで育っている子どもたちに見せるべきスポーツマンシップのイメージに反する行為」と激しく角田を批判したが、日本人ドライバーは「オンボード映像を見ました。結果としては残念でしたが、激しいながらも良いバトルだったと思います。僕の見解では、特に何も悪さはしていません。それだけです」と意に介さなかった(英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』より)。 角田が今週末に見せた2度のリカバリーに対する各国専門メディアの反応を見ると、『THE RACE』は「角田はスプリントに続き、またしても自らの力で堅実なレースをまとめてみせた」「今週末に突きつけられた課題にしっかりと応えた」と称賛し、以下のように決勝での走行を総括している。
「決勝でもスタート直後から攻撃的な走りを見せ、1周目で3つポジションをアップ。サインツに抜かれて混乱していたベアマンを、好機を逃さずにすかさずかわし、さらに第2スティントでは同じ相手に対してやや際どいながらも、強気なディフェンスを披露した」
しかし、続けて同メディアは「第1スティント終盤と第2スティント序盤にはペース面で不安があり(そのためにベアマンが追いついてきた)、さらにフェルスタッペンが再びタイトル争いに復帰した今、レッドブルとしては角田にもう少し上位で走ってもらう必要がある。彼が『RB21』に乗ってからこれまでの間に、『課題にしっかりと応えた』と自信を持って言える週末は、ほんの数えるほどしかない」とも指摘した。
『GRANDE PREMIO』は、「米国での週末は、角田にとってここまでのレッドブル在籍期間における最も充実したものだった可能性がある。またしても予選では期待を裏切る結果となったものの、2回目の見事なスタートでそれを取り戻して再び7位フィニッシュ。これにより、角田はドライバーズランキング(16位)ではピエール・ガスリー(アルピーヌ)を抜き、さらにはエステバン・オコン(アルピーヌ)にも肉迫(同じ28点)している」とポジティブに評したが、こちらは去就について厳しい展望を示している。
「それでもなお、2026年にミルトンキーンズのチームに残るという夢を見るには、もう遅すぎるように感じる。ここ数週間に報じられているように、もしそのシートをめぐる最終決定がメキシコGPで下されるとすれば、角田にとって状況は厳しい。レースペースへの適応の難しさ……それこそが、日本人ドライバーにとってシートを失う原因になってしまいそうだ」
構成●THE DIGEST編集部
【動画】角田とベアマンが激しいバトル! スピンを喫したのは
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