今年も「大谷ハラスメント」は発動されるのか。大谷翔平が所属するドジャースがブリュワーズをスイープして、リーグチャンピオンシップを突破。2年連続でワールドシリーズ進出を決めた。今後、アメリカン・リーグの王者が決定し、10月25日から頂上決戦が始まる。
今季のドジャースは4年連続のMVP獲得が有力視される大谷に加え、山本由伸、ポストシーズンで覚醒し、今や守護神として「デーモン(悪魔)」と他チームから恐れられる佐々木朗希がいる。
日本球界では12球団随一の人気チームである阪神がクライマックス・シリーズ・ファイナルステージを勝ち上がり、10月25日からの日本シリーズ進出を決めている。
この週末から野球ファンにとっては連日、手に汗を握る試合が続くが、放送関係者によると、昨年の悪夢が蘇るかもしれないという。在京キー局プロ野球担当記者は次のように話す。
「昨年、フジテレビが日本シリーズの裏番組でドジャースの試合を再放送してNPBを激怒させ、取材パスを取り上げられる問題に発展しています。のちにNPBのこの措置が、独占禁止法に触れるとして、公正取引委員会から注意を受けました。今年はフジテレビではなく日本テレビが放映権を持っているようですが、どうなるか。関西ローカルならば阪神の試合で視聴率を取れるでしょうが、関東ではそこまで期待できないでしょうね。ましてや巨人が出場しないシリーズに、日本テレビがどこまで肩入れするか…」
スポーツ紙プロ野球担当デスクは、
「これはテレビ局だけの問題ではありません」
として、次のように続けるのだった。
「これまで恒例として、日本一が決まった翌日の1面は、優勝チームで作ってきました。ところが今年は、そうもいかないかもしれない。仮にワールドシリーズで優勝が決まる試合で山本が好投、大谷が本塁打を放ち、最後に佐々木が締めて勝ったらどうでしょうか。今のドジャースなら、日本シリーズを凌駕するかもしれない。そんな状況になれば、NPBがヘソを曲げる可能性は十分にありますね」
また、スポーツマスコミのみならず、在京テレビ局ワイドショースタッフも、
「ドジャースの世界一と日本プロ野球の日本一が同日に決まれば当然、扱いが優先されるのはドジャース。仮に日本一が決まった日にワールドシリーズ・チャンピオンが決まらなくても、大谷がホームランでも打って試合に勝てば、優先度が高いのはドジャースかもしれない」
今や連日の大谷報道ばかりで「大谷ハラスメント」という言葉が生まれたが、それにますます拍車がかかるかもしれない。
(阿部勝彦)

