
10月の再販は売れるのか?夏に即完売したファミマの「コンビニエンスサングラス」が通年販売に!担当者が語る戦略の画像一覧
ファミリーマートのオリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア」から、10月に「コンビニエンスサングラス」が再販されます。今年6月に新発売されるやいなや、初週で予測の300%を売り上げるなど、あまりの人気に一瞬で売り切れてしまった話題の商品です。しかし、もう夏は終わっているこのタイミングで、本当に売れるのか?その疑問を、コンビニエンスウェア担当の須貝健彦さんに直撃し、通年販売への大胆な戦略と、品質へのこだわりの裏側を聞きました。
コンビニとサングラスは親和性が高い
今年6月に夏向けの商品としてファミマのアパレルブランドから登場した「コンビニエンスサングラス」は夏のレジャーシーンでの使用を想定し、6月に発売を開始しました。しかし発売と同時に売れ行きは想定を大きく上回り初週は予測の300%の販売。3週間でほぼ完売しました。

コンビニエンスウェア担当 ファミリーマート 商品本部 須貝健彦さん
「発売初日は金曜日だったのですが、金土日でものすごく売れました。全商品の売上ランキングの3位にサングラスが入っていて『やっぱり週末に売れるな』と思っていたところ、その次の月曜により多くの店舗に入荷するとさらに売れ行きが伸びて驚きました」(須貝さん)
購入していたのは主に40代男性。急にサングラスが必要になって買ったというよりは、事前にコンビニエンスウェアからサングラスが発売されることを知り、わざわざ買いに来た方が多かったようだと須貝さんは話します。
「コンビニとサングラスは親和性が高いと改めて感じました。コンビニエンスウェアではソックスが一番売れますが、価格とデザインが良ければ買うことがあると思います。コンビニエンスストアでの販売はそこに商機がありました」(須貝さん)
品質の良さと時代の流れも後押し
「コンビニエンスサングラス」は2,490円という手に取りやすい価格。しかし、品質に妥協はありません。

ファミリーマート
コンビニエンスサングラス
¥2,490(税込)
「目元に使用する商品ですから、ソックス以上に安全面に配慮し丁寧に作らなければいけません。眼鏡メーカーさんと共にかなり時間をかけて開発しました。紫外線を99%カットするUVサングラスで、偏光レンズを使用し反射を抑えて見やすさを重視しています。さらに、定番のウェリントン型をベースとしたオリジナルデザインにしました」(須貝さん)
一般的にはこの価格帯で偏光レンズを採用したサングラスはあまりないそうで、品質に対するコスパの良さも評価されたポイントです。コンビニという販路を考えると試着や複数の形を用意することも難しいため、どんな顔の方にも似合いやすいウェリントン型がベースにしたデザインに。またバネ丁番を採用することでどんな顔の方にも使いやすいことを目指しました。
「このバネ丁番のおかげでサングラス本体がしっかり広がり、そしてフィットします。1つのサイズで幅広い方に着用頂けるよう、100人以上にかけてもらって検証しました。ファッションに寄りすぎないデザインにすることで、どんな方が着用しても使いやすいようにしています」(須貝さん)
こうした万人ウケする形状や品質の良さだけでなく、ここ数年の世の中の流れもサングラスの売れ行きに影響を与えました。
「今年から甲子園でもサングラスの着用が認められたりとか、最近では日傘を使用する方が増えたりだとか、紫外線対策市場が盛り上がっていることは大きいと思います。加えて、コンビニエンスウェアについては、これまでラインソックスやスウェットパーカーなどから品質の良さに対する信頼をお客さまに頂くことが増えてきました。そんなコンビニエンスウェアのサングラスということで期待感を持っていただけたのかなと」(須貝さん)

「この価格なのにヴィンテージっぽい」「これ1枚でデニムに合わせるだけでおしゃれになる」と話題の「スウェットパーカー」

10月の新商品「コットンカーディガン」。寒暖差のあるこの季節にコンビニでサッと買える羽織りものとして便利。肉厚素材が1枚でおしゃれがキマるファッションアイテムとして活躍しそうだと話題に。
確かに、サングラスといえば数年前までは芸能人が着用するものというイメージがありました。最近ではレンズの色が薄いタイプも多く登場しており、紫外線対策としてどんな方でも日常的に着用しやすい風潮があります。
