
僕が見たかった青空(通称:僕青)が10月18日、神奈川・KT Zepp Yokohamaでワンマンライブ「僕青祭2025」を開催。山口結杏にとって卒業前最後のステージとなった。
■チャイムが鳴り響き、青春の幕開け
学園祭をコンセプトに、全16曲を全力で披露した僕青。教室を模したオープニングから、竹取物語を題材にしたダンスコーナー、そして感動のラストまで、22人が全身で「僕青らしさ」を表現し、笑顔と涙が交錯するステージに会場は終始温かな空気に包まれた。
開演前、場内のモニターに映し出されたのは、伊藤ゆずによるはかま姿の書道パフォーマンス映像。チャイムが鳴り響くと、机と椅子が並ぶステージにメンバーが登場した。
早崎すずきの「今日は僕青と最高の思い出を作ろうね。僕青祭スタート!」という声を合図に、「空色の水しぶき」でライブが開幕。机やノートを使った演出で学園祭の風景を再現し、疾走感のあるパフォーマンスで観客を魅了した。
続く「友よ ここでサヨナラだ」では切なさを、「青空について考える」では繊細な情景を、「あの頃のトライベッカ」ではノスタルジーを描き、序盤から青春ドラマのような展開を見せた。

■山口結杏、卒業への思いを語る
MCでは、山口が「この約2年間活動してきた思いを今日のパフォーマンスに全部ぶつけたい」とコメント。感謝とともにこの日を迎えられた喜びをかみ締める姿に、客席から温かな拍手が送られた。
その後のダンスコーナーでは、「竹取物語」をモチーフにした幻想的な演出が繰り広げられ、続く後半戦ではグループの真骨頂である迫力のダンスナンバーを披露した。

■観客に強く訴えた22人の団結と躍動
「暗闇の哲学者」では重厚なビートとともに緻密なフォーメーションを展開し、22人のシンクロが会場を圧倒。さらに「真っ白に塗り直せ!」では、力強いサウンドに合わせて全員が躍動した。
観客のクラップに包まれながら披露された「青空ディスコティック」では、一体感に満ちた明るい空間を創出。笑顔あふれる時間が続き、グループの持つ“希望”が際立つステージとなった。
本編ラストは「炭酸のせいじゃない」。杉浦英恋と八木仁愛によるアカペラから始まる特別バージョンで、淡く切ない恋心を透明感あるメロディーに乗せて届けた。抑えた表情の中にも前へ進もうとする強さがにじみ、会場全体が静かな感動に包まれた。
■涙と感謝のアンコール
アンコールで、山口は感謝の手紙を静かに読み上げた。「こんなにも温かくてすてきな景色を見せてくれて本当にありがとうございました。皆さんと出会えたことが私の誇りです」と語るその声に、客席からはすすり泣きが漏れる。
続いて披露された「あの日 僕たちは泣いていた」では、別れや葛藤を越えて前を向く青春を描写。八木が「結杏ちゃん、ありがとう」と言葉を添えると、ステージ全体が温かな涙に包まれた。
■仲間との絆、そして笑顔のラスト
「マイフレンズ」では、メンバーが互いを見つめ合いながら歌い、仲間への思いを真っすぐに届ける。続くMCで、リーダーの塩釜菜那が「結杏ちゃんがいなくなっても、もっと強くなりたい」と語ると、客席から温かな拍手が広がった。
ラストナンバー「好きになりなさい」では、山口の願い通り“笑顔で終える”ステージとなり、涙をぬぐいながらも笑顔を見せるメンバーの姿が印象的。観客と心を通わせ合いながら、ライブは感動のうちに幕を下ろした。
僕青は、12月17日(水)に金澤亜美が初めてメインメンバーを務める7thシングルを発売。リリースを記念した全国個別握手会、オンライン個別お話し会、そして初の試みとなる個別オンラインサイン会を開催中。12月20日(土)にはスペシャルなリリースイベント「僕青クリスマス2025」を東京・有明GYM-EXにて開催する。
さらに、12月28日(日)には東京・TACHIKAWA STAGE GARDENにて、過去最大規模となるワンマンライブ「BOKUAO青春納め2025」も開催される。

※早崎すずきの崎は正しくは「立つさき」

