フェラーリのシャルル・ルクレールは、大胆な戦略のおかげでアメリカGP決勝で長い間2番手を維持。最終的には3位に終わったが、表彰台に返り咲くことができて満足しているという。
フェラーリとルクレールは、決勝レースをソフトタイヤでスタートすることを選択した。トップ15の中でミディアムタイヤを使用していなかったのは彼だけだったため、目標は明確だった。彼の前にいるランド・ノリス(マクラーレン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)をオーバーテイクし、番狂わせを起こすことだ。
ノリスのオーバーテイクを成し遂げたルクレールは、ポジションを死守するために激しく戦った。最初のスティント終盤でノリスにオーバーテイクを許すも、ミディアムタイヤを履いた第2スティントで好ペースを維持し、ノリスがピットインしたことで再び前に出ることに成功した。
ノリスからのプレッシャーを受けながらも耐えていたルクレールだが、フィニッシュまであと数周というところでノリスに交わされ、3位でのフィニッシュとなった。
ルクレールは「非常に満足している」とCanal+に語り、レースを振り返った。
「今週末は極めて厳しい戦いだったし、シーズン後半全体も困難を極めた。特に今日のようにポジティブなレースの後、表彰台に立てたのは素晴らしいことだ」
「僕たちは戦略でリスクを冒したが、それは報われた。最初のコーナーでトップになるのが目標だったが、2番手だった。それでもゼロよりはましだ。その後、最後の数周まで2番手をキープした。残念ながらランドを抑えきれなかったが、表彰台に戻れたのは良いことだ」
グリッド上で自分が上位勢唯一のソフトタイヤ装着車だと気づいた時の心境を問われると、彼はこう答えた。
「リスクを冒したことは承知していたが、結果的に良かった。週末を通してソフトタイヤの感触は良好だった」
「ハードタイヤには良い感触が得られなかったから、選択肢にはならなかった。あの戦略を使うことになると分かっていたんだ。ソフトタイヤを履くドライバーが多数いるとは思わなかったが、自分だけだとも思っていなかった。でも問題ないよ。うまくいったからね」
「かなり長い間、(ノリスとの)激しいバトルが続いた。ノリスに対するディフェンスは、数周持ちこたえることができたけど、いずれにせよ素晴らしかったよ。マシンの中で本当に楽しめた。残念ながら最終的にポジションを失ってしまったけど、最後まで信じて戦い、最後まで挑み続けた」

