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確実動作の有線HHKBもいい。有線専用Classicモデル充実、Type-Sも登場

HHKB(Happy Hacking Keyboard)のラインナップが大きく変更された。一番人気の最上位モデルProfessional HYBRID Type-Sに変更はないが、Professional HYBRID(つまりワイヤレスだが、Type-Sでないモデル)は廃番に。その代わり、有線専用機種に静音モデルのClassic Type-S(3万1900円)を追加。こちらは英語、日本語の2種類に白/墨/雪の3色、計6機種が用意された。ClassicのType-Sでない機種は、最廉価モデル(2万6950円)として、英語配列の白1機種のみ。有線モデルのラインナップが充実することとなった。

有線専用モデルClassicに選択肢が増えた

文章で書くと難しそうだが、表にするとご覧の通り。

多くのキーボードファンは最上位機種であるProfessional HYBRID Type-Sを買うのだそうだ。だからここのラインナップは変更なし。価格も変わらず、3万6850円。

そして、ほとんどの人がType-Sを買うので、流通量の少なかった非Type-SのHYBRIDは廃番に。

その代わり、有線専用機種のClassicにType-Sを追加。バリエーションを増やしたというわけだ。

実は、デスクではHYBRIDでも有線で使うという人は多い。有線で繋いでおけば、電池は不要だし、使い始める時にBluetoothが繋がっているか確認する必要がない。マウスと違って、キーボードはほとんど動かさないから、有線接続していても操作する上では邪魔にはならない。

筆者のデスク。Macに2枚のディスプレイを繋いで、HHKBとLogicoolのMX Master 4を繋ぐ。

ヘビーユーザーが有線接続するというなら、そちらにカラーバリエーションを増やした方がいいというわけだ。また、ClassicにはHYBRIDのようなバッテリーの膨らみがなく、こちらの方がシンプルで好きという人もいる。

左が、Professional HYBRID Type-Sの白。電池の膨らみが目立つ。右が新しいProfessional Classic Type-S。USB-C接続でしか動作しないがその方がシンプルでいいという人も少なくないだろう。

有線のClassicだからこそ、Type-Sが欲しいという人に

Type-Sについても説明しておこう。

Type-Sは静音モデルとして追加されたラインナップだが、静電容量式のキースイッチは非Type-Sと同じ。スプリングが指で押されて平たくなった時にコイルとして動作し電位を発生、それを検知してキースイッチが入る仕組みとなっている。だから、HHKBのキーは底付きするまで押さなくてもいいというわけだ。

Type-Sの構造をあらためて、詳しく説明しておこう。

一番の違いは、キートップと一緒に動作するプランジャ(図の水色の部分)が戻ってハウジングに当たる部分に0.5mm厚のボロンで出来ている衝撃吸収材を組み込んでいるという点だ(図は断面図なので、実際にはリング状の部品)。つまり、静音化されているのは、キーが戻る時の音というわけだ。

この衝撃吸収材の組み込みにともなって、プランジャーを0.3mm短くしている。両方を合わせると、非Type-Sモデルでは4mmだったストロークが3.8mmになっている。これは、当時のテストで高速タイピングには3.8mmがベストという結果が出たから。

また上記には書いていないが、ストロークする際のスライダー部分の型もType-Sでは極限まで少なくしてあり、結果的にキートップがガタつかず、まっすぐ動作するようになっている。

Type-Sの快適な打鍵感は、このような細かいチューニングによって実現している。今回、この快適さを、プロフェッショナルライターなどにも意外と使用者の多い有線利用でも楽しめるようにしたのが、Classic Type-Sなのだ。

ちなみに、ワイヤレスでないとスマホやタブレットは使いにくそうに思えるが、iPhoneやiPad、AndroidデバイスでもUSB-Cで接続できればHHKBから入力することができる。

配信元: Dig-it

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