島根出身の私(佐藤)にとって、そば(蕎麦)といえば「出雲そば」だ。殻ごと玄そばを挽いた「挽きぐるみ」のそば粉を使用した黒っぽい色をしている。子どもの頃からそれを食べて育ったので、白い色のそばを見た時に、「こんなのそばじゃない!」と本気で思ったほどだ。
最近和歌山に行く機会があり、南海電鉄グループ(南海商事グループ)の南海そばで食事をしたところ、地元と同じ黒いそばに遭遇。コレだよ、コレ! そばはこうじゃなきゃ!
後日、南海商事グループのサイトを見たところ、そばはすべて「黄そば」に変更可能と書いてあった。黄そばってナニ!?
・黒いそば
和歌山に行ったのは、うちの記事をショート動画にしていた人物に会うためだ。朝9時に東京駅を出て新幹線で新大阪に行き、そこから御堂筋線でなんばに出て、南海電鉄で和歌山へ。
昼食をとる時間がなく、乗り継ぎのタイミングで南海そばを発見して、取り急ぎそばをすすることとした。
南海電鉄の主要路線は、なんば駅を起点に南海線は和歌山市駅まで。高野線は極楽橋駅を経て、高野山ケーブルカーで高野山までつながっている。
いずれも私は今までに乗ったことがなく、今回の和歌山訪問が初の乗車となる。したがって、南海そばの利用も初めてだった。大阪には何度となく足を運んでいるけど、南海線に乗る機会はなかったんだよねえ。
店前のメニューを見て、私は思わず「お!」と声を出してしまった。というのは、大阪というと更科堀井に代表されるような、白いそばが有名だからだ。ここのはそばが黒い! 立ちそばではあるけど、味にはかなり期待できる。
ということで、入店して「スペシャルそば」(税込630円)を注文してみた。券売機で買った食券をカウンターに置くと、すぐさま注文の品が出てきた。早いのも立ちそばの良いところだよね。立ちそばはこうでなくっちゃね。
630円と侮るなかれ。「スペシャル」と名が付いている通りに、トッピングは豪華だ。ネギ・とろろこんぶ・刻んだお揚げ・生卵、それに海老天まで入っている。
そばは私にとって馴染み深い、色の濃いものだ。このそばで育った私は、正直なところ「色が濃い」と表現するのに違和感はある。だってコレが普通だと思って育ったから。白いそばの方が「色が薄い」と言いたくなってしまう。
それはさておき、そばは期待通りに味の濃いもので、カツオやうるめいわしから取った、旨味の強い出汁と良く合っている。「美味い、安い、早い」、南海そばはまさしくその三拍子そろった優秀なそば店である。店舗がわずか4店舗しかないのが残念だ。
・黄そばってナニ?
ところで……、帰京後に南海そばの公式サイトを見たところ、気になる文言が記載してあった。
「そばはすべてうどん、黄そばに変更可能」
黄そば? ナニそれ。そばって白と黒の2色じゃなかったの!?
調べてところ、これは「きそば」ではなく「きいそば」と読み、中華麺のことを指すそうだ。そば・うどんの出汁に中華麺を入れるというのは、関西では親しまれた食べ方とのこと。今回は見逃してしまったが、次に訪ねる機会があればぜひ注文したいと思う。いずれにしても安くて美味い南海そばはオススメですぞ!
