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『ばけばけ』錦織(吉沢亮)のモデルは「超秀才」だが帝大生ではなかった 東京で学んだことがあったのはホント?

『ばけばけ』錦織(吉沢亮)のモデルは「超秀才」だが帝大生ではなかった 東京で学んだことがあったのはホント?


吉沢亮さん(2020年2月、時事通信フォト)

【画像】え…っ! 「ご本人の写真もめっちゃイケメン」 コチラが『ばけばけ』吉沢亮演じる錦織のモデル、20代で教頭になった超秀才の人物です

後々、ヘブンのサポート役となる錦織

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。

 第4週の17話では、主人公「松野トキ(演:高石あかり)」が、松野家を出奔した夫「銀二郎(演:寛一郎)」を追って、東京にやってきました。銀次郎の下宿先を訪れた彼女は、そこで同じ松江出身の「錦織友一(演:吉沢亮)」と出会います。彼は翌日に「試験」を控えているそうです。

『ばけばけ』公式サイトを見ると、錦織は「松江随一の秀才。『大盤石(だいばんじゃく)」の異名を持つ。松江中学で英語教師を務め、外国人教師として松江にやってきたヘブンをサポートする。トキとも奇妙な縁で知り合い、深く関わっていく」と説明されていました。

 錦織のモデルは、ラフカディオ・ハーンさんが1890年から英語教師として勤めた松江の島根県尋常中学校の教頭で、ハーンさんと深い友情を結んだ西田千太郎さんです。西田さんは女中として小泉セツさんとハーンさんを女中として引き合わせ、のちに彼らの結婚の媒酌人も務めたと言われています。彼は東京に住んでいたことがあったのでしょうか。

※ここから先の記事では『ばけばけ』の今後のネタバレにつながる情報に触れています。

 トキのモデルである小泉セツさんは、1886年に養子として育った稲垣家に、前田為二さんという旧士族の男性を婿養子に迎えて結婚しました。しかし、稲垣家が抱える多額の借金や、次期当主として自分にかかる重圧などで将来を悲観した為二さんは、稲垣家を出ていってしまいます。

『ばけばけ』の銀二郎は、東京まで流れついて帝大(東京帝国大学)の前で行き倒れていたそうですが、モデルの為二さんが移り住んだ場所は大阪でした。ドラマで行き先を大阪から東京に変えた理由は、トキと錦織を「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」と出会う前に引き合わせるためと思われます。

 錦織のモデルの西田さんは、帝大生ではありませんでしたが、東京で一時期学んだことがあったそうです。1862年に、松江の雑賀町に住む藩士(足軽の階級)の子供として生まれた西田さんは、1876年に教員伝習校変則中学(松江中学校)に入学するも1880年に退学し、同校の授業助手として働き始め、1885年に退職しています。

 東京帝国大学英文科で教授をしていたハーンさんに学んだ英文学者、田部隆次さんが書いた伝記『小泉八雲 ラフカディオ・ヘルン』によると、時期は不明ですが、西田さんは「一時東京に遊学したこともある」そうです。

 そして、西田さんは独自学習によって、中等教員免許試験の心理学、倫理学、経済学、教育学に合格し、姫路中学校や坂出私立済々学館での勤務を経て、1889年、20代で島根県尋常中学校の教頭となりました。大磐石と呼ばれていたのかは不明ですが、相当な秀才であったのは確かです。

『ばけばけ』の錦織が受ける予定の試験も、前述の中等教員免許試験だと思われます。錦織は公式サイトの肩書では「英語教師」としか説明されていませんが、今後教頭まで出世するのでしょうか。

※高石あかりさんの「高」は「はしごだか」

参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(著:長谷川洋二/潮出版社)、『セツと八雲』(著:小泉凡/朝日新聞出版)

配信元: マグミクス

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