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最果ての駅そば『北一』に行ってみた! 網走行きの単線で旭川から2時間、マニアのみ知る遠軽駅そば店の「ジビエそば」がこちら

最果ての駅そば『北一』に行ってみた! 網走行きの単線で旭川から2時間、マニアのみ知る遠軽駅そば店の「ジビエそば」がこちら

・ここにしかない味

遠軽エゾシカの肉を使っているという「遠軽ジビエそば」。まず驚いたのはその肉の量だ。ジビエ肉って高めだから、1300円でもちょっと入ってるだけだろうと思いきや、かなり贅沢に鹿肉が使われている。

食べてみると、臭みのない肉は量があっても食べやすい。麺はしっかりした歯ごたえがある太麺で、これもまた食べごたえ満点。

つゆを飲んでみると、おでんつゆみたいな味に肉の旨みが溶けだしていて体が温まる。寒さが肌身に染みていただけに、その温かさは心まで温められるようだ。

さらに、薬味でおろし生にんにく、おろし生姜、紅生姜をつけてくれるんだけど、紅生姜で味変してみるとこれが技あり。懐かしい優しさのある味を酸っぱ辛い紅生姜の刺激がギュッと引き締めて、コントラストが生まれる。体を温めるという意味でも良いちょい足しだ。

おばちゃんいわく、この紅生姜はたまに試しに出してみる程度だったのだが、お客さんの要望でレギュラーでつけることになったという。来週からレギュラー化するとのことなので、大分タイムリーなタイミングだったようだ。

肌身には寒いけど心には温かい『遠軽駅そば北一』。確かにここでしか味わえない味であった。

・注意

ちなみに、帰りの電車も2本。16時23分の特急オホーツクに乗らないと、終電19時45分の快速大雪になるので、特急オホーツクで帰ることに。特急なので、帰りは特急券+乗車券で片道4910円だったぞ。

旭川に帰ったらすっかり夜。1日がかりで立ち食いそばを食べたこの日。地図では比較的近くに見えてもやっぱりハード放浪になる北海道は誠に試される大地と言えよう。しかし、その分、しみじみとした旅情も感じられた。

北一の味だけでなく、山間を行く時間、単線の景色、通り過ぎる秘境駅、日本ジオパークにも認定されている遠軽町の風景などなど、贅沢な時間となるに違いない。気になる方は行ってみてくれ。

・今回紹介した店舗の情報

店名 遠軽駅そば店北一
住所 北海道紋別郡遠軽町岩見通南1-3 遠軽駅構内
営業時間 9:00~15:00
定休日 火曜日

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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