◆<第26回 PGAティーチングプロ選手権大会 サンコーカントリークラブカップ2024 10月30日~31日 サンコーカントリークラブ・東コース(群馬県) /男子6789ヤード/女子5924ヤード/パー72>
群馬県のサンコーカントリークラブで開幕したPGAティーチングプロ選手権大会&女子選手権大会は、第1ラウンドが終了。120人が出場した男子は初出場の桐島崇文が5アンダーで単独首位、11人が出場した女子は入江亜衣と中村彩乃がイーブンパーで首位に並んだ。
「日本プロに出たい」桐島崇文が大混戦の優勝争いで一歩リード

優勝経験者や、大会常連のベテランプロを押さえて初日の単独首位に立ったのは、去年ティーチングのB級を取得して、今大会が初出場となる桐島崇文だった。
ゴルフの名門・埼玉栄高校を卒業したあと、アメリカにゴルフ留学。元からプロを志望していたのかと思いきや、「20歳の時からトーナメントプロのテストは受けていたけど、本気になったのはアメリカから帰国した24歳くらいから。レッスン活動を仕事にできればと思って、ティーチングプロの資格を取りました」と明かしてくれた。
1イーグル、5バーディー、2ボギーの67でのラウンドについては、「予想外です」と戸惑いの表情を見せながらも、「(バーディーを)取れるところで取って、凡ミスがなかったのが良かった」と振り返った。
「得意なクラブ」という9番アイアンがさえてたたき出したビッグスコアだが、本人的には「実力で出したスコアではない感じ」と満足していない様子も見せた。
ファイナルラウンドに向けては、5打差以内に21人がひしめく大混戦だが、「明日は実力で今日のようなスコアを出します。日本プロには出たいですから」と29歳のニューカマーは表情を引き締めた。
桐島を1打差で追う2位には河野一哉、2打差の3位には崔貴憲と竹中智哉がつけている。ディフェンディングチャンピオンの大木昌幸は、3オーバーの43位と出遅れた。
首位発進の入江亜衣「これまでの競技生活では記憶にない」

「ドライバーが曲がらなかったのが、いい結果につながりました」と笑顔を見せたのが、2バーディー、2ボギーのイーブンパーで首位に立った入江亜衣。初日のプレーについては、「緊張すると上手くいかないことが多いんですけど、今日は練習通り。よくできたなぁ(笑)」と振り返った。
中央学院大学のゴルフ部で腕を磨いたが、「プロになるのは考えてなかった」と卒業後は地元・茨城の宍戸ヒルズカントリークラブに就職。現在は、系列の静ヒルズカントリークラブでジュニアイベントや企業研修などの業務に従事。「今後の仕事の幅を広げられれば」と、去年ティーチングプロの資格を取得した。
大学を卒業後、競技ゴルフからは距離を置いていたが、「この大会に出場したくて」今年の夏前から研修会などに参加。初出場での好発進には、「今までの競技生活では記憶にない」と明かしてくれた。
初日を終えて首位に並んでいる中村彩乃は、女子のティーチングプロ3期生として一緒にプロになった同期生。ファイナルラウンドでは最終組での優勝争いになるが、「同期会みたいで楽しみ。プレッシャーに弱いので、考えすぎないようにラウンドしたい」と前を向いた。

