●強力な水流で槽を自動洗浄
フィルター以外のメンテナンスでは、3つの自動洗浄機能を搭載している。乾燥方式にヒートポンプを採用しているため、D120XLにはエアコンと同じ熱交換器が内蔵されている。自動熱交換器洗浄は熱交換器に付着したホコリを水で洗い流す。洗濯槽の内側と外側に付着した水分は自動槽乾燥でしっかり乾かし、カビの発生を抑える。
また、洗濯槽の内側や外側には洗剤や柔軟剤の成分が残り、それがカビの栄養源になる。D120XLの自動槽洗浄は洗浄方式で記述した遠心洗いにより、強力な水流で槽に付着した汚れや洗剤・柔軟剤の成分を洗い流す。
自動槽洗浄の動作をカットモデルで見たところ、非常に強力な水流で槽をガンガン洗っていることが確認できた。汚れを洗い流すというよりも、水流の勢いで槽から汚れを引き剥がすという印象だ。
ハイセンスの親会社が中国メーカーであるのはご存知のとおり。しかし、日本向け製品は日本で研究・開発をして、日本の消費者の指向やニーズに合致する製品づくりを行っているという。
「D120XLは開発から製品化までの過程で、日本の家庭環境の中で実際に使用し、テストを行ってきました。自分たちの目で見て、良いものと悪いものを見極めて他社のコピーではなく、ちょっと尖っている製品に仕上げていくというのが、当社の目指す方向性です」と同社では語る。
このところ、洗濯機の価格は上昇基調にある。洗濯容量12kgのドラム式洗濯機の新製品ともなれば、価格は20万円台半ばから30万円台半ばがほとんどで、まさに高額商品だ。このような価格状況の中、D120XLは10万円台半ばで、その価格のインパクトは非常に大きい。
製品に搭載している機能は紹介してきたとおりで、日本向け初のドラム式洗濯乾燥機ということもあり、非常に力が入った製品に仕上がっている。他社が追従できないほどの価格設定を実現できたのは、グローバル展開による部品・部材の共通化とあえて必要がないものは採用しないという決断の結果なのだ。そのコストパフォーマンスについては店頭で実機を確認されたい。
今後、さらにドラム式洗濯乾燥機のラインアップを拡充し、10年以内に業界トップ3に入ることが目標というハイセンス。後発メーカーゆえの着眼点や発想で、これからどのような製品が出てくるのかが楽しみだ。

