電車や車といった快適な空間から、暑さや寒さにさらされる屋外へ。都市生活は日々、急激な気温差や天候の変化に直面している。実はその環境こそ、自然で磨かれた「コロンビア」の技術が生きる場だ。撥水性や通気性といったアウトドア由来の機能を街に最適化し「コロンビア ブラックレーベル」は、都市生活者の毎日を快適に支えるアーバンラインである。「インターチェンジシステム」や、独自開発の機能素材など、「コロンビア」は常に進化を続けてきた。ギアとしてだけでなく、服としての完成度も高く、多くの名作を生み出してきた。まずはそんなアーカイブをベースにアップデートされた2つの注目アイテムを紹介する。
機能は雪山級。顔は都会派。「Cove To Dome Jacket」

【Directors Comment】スキーウエアがビジネスウエアにも似合うダウンへ
「今期の目玉となるアイテムのひとつは、90年代のスキージャケット[パウダーケグ]をベースにしたダウンジャケットです。[パウダーケグ]は、もともとスノーアウトドアで使用されていたということもあり、多様な防寒機能を兼ね備えていますが、現代のビジネススタイルでも着用できるデザインに落とし込みました。例えば裾のリブをなくしてアウトドア感を和らげたり、カジュアルなジッパーをブラックの止水のものにして、よりスマートな印象にしたり。防水素材の採用はもちろんのこと、首元に収納式のフードを備え、突然の雨にも対応できるようにと、足し引きでバランスをとっています。
常にお客さまの声を参考にして、アップデートも行なっており、今回はダウンのボリューム感を抑えてややミニマルなシルエットに変更。ただし、最新のオムニヒートインフィニティ(独自開発の熱反射保温テクノロジー)によって、さらに柔らかな着心地と、軽さと暖かさを兼ね備えたジャケットになりました。」
【With My Wardrobe】名村恒毅さんのONとOFF
セレクトショップでの販売やプレス業務を経て、現在はPR会社の代表を務める名村氏。ブラックレーベルのダウンを数着所有し、日常的に愛用しているそうだ。ビジネスでは精力的に活動しながら、休日はサーフィンを楽しむ彼。一体どんな着こなしをしているのか、そしてそのお気に入りポイントとは? お話を聞いてきました!
【ON】モノトーンで合わせて商談などビジネスシーンも

「ビジネスシーンでも活躍するこのジャケットは、どんなスタイルにも合わせやすいのが魅力。腕まわりにゆとりがありながらも着膨れしにくく、すっきりとした印象をキープできます。スマートさが求められる場面でも頼れる1着です。丈の長さも絶妙で、スーツにもニットにもバランスよく馴染みます」
【OFF】冬のサーフィンには必ずこれを持っていきます

「サーフィンが大好きで、季節を問わず冬でも海へ行きます。移動はほとんど車なので厚着はしませんが、ちょっと車を降りるときにはこのジャケットが手放せません。フード付きスウェットの上にもすっきり重ねられる立体的な襟まわりで、動きやすく快適。オムニヒートのおかげで、薄着でもしっかり暖かいんです」
フィッシングの知恵を都会で発揮する「Logriver BLK Vest」

【Directors Comment】ルーツを受け継ぎ、都会的にアップデート
「コロンビアは1938年創業で、最初のオリジナルアイテムは、創業者の娘が釣りが趣味の旦那のために手縫いで作ったフィッシングベストでした。それがブランドのルーツであり、ブラックレーベルでもその伝統を継承・アップデートする形でベストを出しています。アーカイブでは、袖が着脱可能なコンバーチブル仕様になっていますが、都会での着用を想定し、ジャケットとベストの2型に分けてデザイン。本来のフィッシングベストは水に入る前提で着丈が短いですが、丈を長く設定することでコーディネイトの幅を広げています。
特徴的な前身頃のポケットはマチをなくしてスッキリとした印象に。素材はナイロンのみだとシャリシャリしすぎたり、接触冷感性が出すぎたりしまうので、ポリエステルを混ぜて独特の光沢感と色合いを出し、オールシーズン使えるようになっています。レーベル内でも、アイテムやトレンドによって人気の色は異なりますが、コーディネイトしやすいブラックカラーは外せません。」

【With My Wardrobe】安武俊宏さんのONとOFF
今年からフリーランスとして活躍する安武さん。ドレススタイルに定評のある彼に、フィッシングジャケットをルーツに持つ[ログリバーベスト]を着てもらった。アウトドアライクなディテールを満載したベストも、安武さんの手にかかればすっきりと都会的に。ジャケットに重ねても自然に馴染み、その巧みなバランス感覚にはさすがのひと言
【ON】シルエットを崩さない軽やかな都会派ベスト

「こういったフィッシングベストをオンのスタイルに合わせるのは難しいですね」と語りながらも、その着こなしは実に洒脱だ。「荷物を持ちたくないけれど、きちんと見せたいときに便利なんです。ボタンを留めればフォーマルに、外せば軽快に。しかも薄手素材なのでシルエットを崩さず着られるところが魅力です」
【OFF】休日はバッグ代わりにさらっと羽織る

普段の休日に着るならと、化繊のシャツにパンツ、足元はサンダルというラフなスタイルにベストを合わせた。「つい最近、子どもと一緒に自宅近くの釣り堀へ出かけました。そんな休日の延長線上で着るイメージで合わせています。収納力抜群のベストなのでバッグいらずで、もっと気軽に出かけられそうですね」