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スタンダードMacBook ProはM5搭載で、さらに性能向上。万能マシンに

本日、2025年10月22日に、M5を搭載したMacBook Pro 14インチが発売される。事前にお借りすることができたので、そのファーストインプレッションをお届けしよう。価格は24万8800円〜と前モデルから据え置き。大幅な性能向上により、実質的には値下げ感じらるほど。

MacBook Proのスタンダードモデルは、ますます『本来のProモデル』に

現在、Macのノート型パソコンは、MacBook Airの13/15インチ、MacBook Proの14/16インチと、2モデル4ラインナップとなっている。MacBook AirはMシリーズのスタンダードライン、つまりM3やM4を搭載してきており、ポート数が少なく、ディスプレイも、オーディオの質も十分に上質だが、最上級のものではない。

対してMacBook Proは、3つのThunderbolt 4〜5のポート、HDMIポート、SDカードスロットを備えており、ディスプレイは最上級の美しさを持つLiquid Retina XDRディスプレイ、オーディオもフォースキャンセリングウーファーを備えた6スピーカーシステムを搭載している。現在、このあたりは、最下位モデルから100万円を超える最上位仕様まで、ほぼ共通となっている。

性能差を生んでいるのは、ほぼチップセットの違いと言っていい。今日からのラインナップでスタンダードモデルがM5、上位モデルがそれぞれM4 Pro、M4 Maxを搭載したものになる。同じ世代であれば、当然上位モデルの方が速い。現状でいえば、M5はCPUが10コア、GPUが10コア。M4 ProはCPUが12〜14コア、GPUが16〜20コア、M4 MaxはCPUが14〜16コア、GPUが32〜40コアという構成になっている。それぞれ同じ世代であれば、コアの性能は一緒。高性能なモデルはCPUやGPUのコアをたくさん積むことで性能を上げている。

前モデルでいえば、スタンダードモデルのMacBook Proが搭載するM4チップは、MacBook Airの搭載するものと基本的には同じである(MacBook AirはGPUが8コアのモデルも選択可能)。しかしながら、性能は同じではない。MacBook Airは放熱ファンを持っておらず、自然の熱伝導と放熱に頼るしかない。しかし、MacBook Proは温度に応じて回転数を調節する放熱ファンを持っているので、長時間高負荷に耐えることができる。

つまり、静かで自然放熱の範囲で動作するのがMacBook Air、冷却ファンで強制冷却が可能で、良質なディスプレイ、音響、多彩なポートを持っているのが、MacBook Pro。そのProの中で、コア数によって性能のバリエーションが与えられているというわけだ。

これ以上必要な人はわずか……と思わせるM5の高性能

最下位モデルのMacBook Proはこれまで比較的不遇なモデルで、チップセットの性能が低かったり、ポート数が少なかったり、『名ばかりのPro』であったことも多かった。しかし、その差は次第に埋められ、ついに前モデルのM4からは、ポート数も上位モデルと同じ3つになったし、外部ディスプレイも2枚の6Kディスプレイを接続可能になった。まだ、Thunderboltの規格の違いなど多少の差は設けられているが『わずか』な差になったと言えるだろう。

つまり、このスタンダードモデルと、上位モデルの差は『チップセットの処理能力の差』に尽きると言っていいだろう。

ピーク輝度1600ニト、コントラスト比1:100万、ProMotionテクノロジーで最大120Hzで動作する、本当に美しいLiquid Retina XDRディスプレイをはじめとしたゴージャスな装備は、上位モデルのMacBook Proとほぼ共通になっている。

多くの人にとっての処理能力は、これで十分と言えるほどM5チップの性能は高い。より上位の、M4 ProやM4 Maxなどのチップセットが必要になるのは、ローカルでLLMモデルを動かしたいとか(Maxは最大128GBまでメモリを搭載できる)、巨大な動画を日々編集するとか、大きな3Dモデルを動かすとか、アプリを頻繁にビルドするとか、そういう特別に巨大なデータを迅速に処理しなければならない人に限られるだろう。後述のベンチマークをご覧いただければ分かるように、M5の処理能力は充分に高いのである。

配信元: Dig-it

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