「たった2万2000円!」になった、Nano-textureディスプレイはお勧め
今回お借りしたのはNano-textureディスプレイ搭載機だったのだが、これは実に素晴らしい。
このNano-textureディスプレイは単なる反射防止の表面加工ではない。ガラス自体の表面に微細だが深い凹凸を加工し、ディスプレイの彩度や明度をほとんど損なわずに画面の反射を防ぐことができる。もちろん、ツヤの有無というのは好みがあるかとは思うが、背後に窓や蛍光灯があっても気にせず使えるのは本当に素晴らしい。

32インチのPro Display XDRに搭載された時には10万円のオプションだったのが、わずか2万2000円で設定できるようになっているのは本当にリーズナブルだと思う。
M5 Pro/Maxを待たなくてもいいと思う
このように欠点の少ないMacBook Pro M5だが、悩みがないわけではない。
というのも、上位モデルが現状M4 Pro、M4 Maxのままなので、上位モデルを買おうか悩んだ時に直接比較ができないのだ。去年は、M4、M4 Pro、M4 Maxは同時に登場したのに、今年はM5のMacBook Proのみが先行して発売された。まだ、M5 Pro、M5 Maxの開発が終わっていないのだろうか?

いずれにしても、半年以内ぐらいに発売されるとは思うが、M5 Pro、M5 Maxの購入を検討している人にとっては悩ましい話だ。ビジネスとして切羽詰まっているなら、M4 Pro、M4 Maxを買うのも仕方ないと思うが、待てるのならM5 Pro、M5 Maxを待ちたいところだ。このM5の性能向上ぶりをみてもM5 Pro、M5 Maxの性能は期待できると思う。
しかし、そこまでの性能を必要としないならば、MacBook Pro M5は本当に幅広い人にお勧めできる十二分な性能を持ったモデルだ。M4から価格は変更されていないので、性能向上した分、実質値下げともいえるコスパの高いモデルだろう。
(村上タクタ)