プロ野球で現役最年長となる45歳のヤクルト・石川雅規が、来季も契約を結ぶ方針で球団と一致していると報じられた。
石川は今季、ここまで7試合に登板。2勝4敗で入団から24年連続勝利を挙げるとともに、通算200勝まであと12勝としていた。ヤクルトは現在、セ6位でCS出場の可能性はなく、石川の今季中の200勝達成も難しい状況にある。来年1月に46歳になるが、引き続き名球会入りを目指す。
「いかに難しい挑戦であるかは、日本プロ野球界を見渡せばわかります。現役の40代ローテ投手は石川のほかに楽天・岸孝之しかいません。そもそも不惑を迎え、肉体的にプロのレベルを維持することだけでもシンドイわけですから」(スポーツ紙記者)
一方、日本のプロ野球以上にレベルが高く、試合間の移動距離も日本の比ではなく負担の大きいメジャーリーグにも、40代になっても投げ続ける投手が存在する。
真っ先に思い浮かぶのは、ジャイアンツに所属する42歳のジャスティン・バーランダーだ。サイ・ヤング賞を3度も獲得し、あのイチローをして「(速球も変化球も)それぞれが一級品。どれでも三振が取れるピッチャー」と言わしめた本格派右腕である。メジャーファンならずとも、よく知られている2000年代最高の投手だ。
今季は3勝10敗と勝ち星には恵まれていないものの、ここ一番で快投を見せている。9月17日(日本時間18日)のダイヤモンドバックス戦では7回を無失点に抑え、チームを勝利に導き、ワイルドカード争いに望みを残した。バーランダーは4試合連続1失点以内を記録するなど、まだまだ現役として通用する実力を維持する。
「ファミリーも有名で、妻のケイト・アプトンは水着モデルとして全米の男性を熱狂させた、グラマラスなボディと美貌の持ち主です。弟のベン・バーランダーは元マイナー選手で、引退後に『MLB.com』のアナリストとして活動。メディア界きっての大谷翔平ファンとして、日本でもたびたびコメントが取り上げられ、知名度が上がっています」(前出・スポーツ紙記者)
もうひとりのオジサン投手は、今年7月にオリオールズからタイガースに移籍した、41歳のチャーリー・モートンだ。
「昨季まで、6年連続地区首位だった常勝軍団のブレーブスに在籍。ローテーションを守り抜き、4年で45勝を挙げました。トミー・ジョン手術後の30代から頭角を現した遅咲き右腕で、今年は9勝10敗と負け先行ですが、きっちりイニングイーターとして存在感を発揮しています」(メジャーリーグライター)
海の向こうにも、まだまだ頑張る中年選手がいる。石川も負けてはいられないのだ。

