『G PROWRESTLING Ver.94』CITY HALL & GALLERY GOTANDA(2025年9月18日)
○井土徹也&鈴木鼓太郎vs河上“シャーマン”隆一&佐藤☆恵一×
井土と鼓太郎がBLACK GENERATION INTERNATIONAL(BGI)を電撃脱退。空位のG-INFINITY王座に石田&KAZMA、CIMA、河上&JUNが次々に名乗りを上げた。
第4試合に組まれたのはBGIと反GLEが激突するタッグマッチ。井土&鼓太郎と河上&恵一が対戦した。
反GLEがゴング前の奇襲攻撃に出た。井土が河上にフロントハイキックを見舞っても場外戦に持ち込み、セコンドのJUNも介入して井土を徹底攻撃。リングに戻ってもミドルキックを連発する井土を河上がエルボーで押し返した。
それでも井土はミドルキックで反撃。鼓太郎がフライングボディアタック、串刺しジャンピングニーの波状攻撃で巻き返す。マンハッタンドロップ、急所蹴りと相手のお株を奪い、ランニングエルボーを叩き込んだ。
恵一が介入すると、河上がラリアットで逆襲。恵一が串刺し攻撃を連発したが、鼓太郎は風車式バックブリーカーで黙らせる。井土はミドルキック連打、串刺しフロントハイキック、サッカーボールキックと蹴りまくった。が、恵一は井土の串刺し攻撃をレフェリーに誤爆させた。
無法地帯の中、JUNも乱入して反GLE軍が連続串刺し攻撃をお見舞い。JUNはフロントハイキックを叩き込む。河上は鉄板で鼓太郎を殴打し、恵一はゼロ戦キックを見舞った。すかさず恵一がブレーンバスターを仕掛けたが、井土がキルゾーンでガッチリ。鼓太郎もチキンウイングフェースロックで河上を分断すると、恵一はギブアップした。
試合後、マイクを手にした井土が「俺は石田のことが大っ嫌いだし、初めてこのGLEATのリングで戦った時、そして負けた時、本当に悔しかった。でも、その石田とタッグを組むのが面白いんじゃないか、何か生まれるんじゃないかって俺はBGIに入らせてもらった。GLEATで初めてベルトを獲ったのも石田とのタッグ。素直にうれしかった」と切り出した。そして「BGIも最初は正直あんまり好きじゃなかったけど、だんだんと本当にBGIメンバー、そしてBGIが好きになった。でも、俺の今の中途半端な位置、立ち位置、このまま石田の力、BGIの力に頼りたくない。俺はBGIを抜けてやっていきたい」とユニット脱退を電撃表明した。
すると鼓太郎が井土と石田の相手に割って入り、「おい、井土。お前の今の状況で一人で何ができるんだよ? お前ほっとけねえだろ。凱士、俺も井土とBGIを抜ける」と追随。「井土、お前のポテンシャルは俺がよくわかってる。次の大阪シングルもあるし、お前のポテンシャル、最大限に俺が引き出してやるから」と約束すると、「そのうえでもう一度、石田凱士と一緒にやろう。お前が本当の意味で凱士の横に並べば、BGIを超えて、それがGLEATのためになる。俺はそれを信じてる」と井土を叱咤。石田に向かって「凱士、急な話だけど、俺と井土は終わりだ」と告げた。
突然の二人の脱退宣言に石田は驚きを隠せず、「井土も鼓太郎さんもBGIに残ってほしいのが本音や」と吐露。それでも「井土、お前が決めたことや。BGIは自由が一番や。確かに井土、お前の言う通りかもしれん。これは発展的脱退や。BGIらしくてええんちゃうか」と二人の意思を尊重し、「コタさんが言った通りや。井土、別の意味で俺の隣に来てくれることを俺も願ってるよ」とエール。「これは仲間割れじゃないから。もちろん対角に立てば本気でやるし、時には助け合う時もあってもええよな? これからのBGIもこっちのチームも応援してくれよ!」と強調した。
アクションを起こした井土はバックステージで「今、リング上でしゃべった通り、これが俺の思い。必ずBGIも好きだし、BGIメンバーも好きだし、石田凱士も今は少しだけ好きだし。でもBGI抜けても、これからも全力で、全身全霊でGLEATしていくから楽しみにしとけ!」と決意表明。今後は鼓太郎の後ろ盾とともに新たな道を踏み出すことになった。
また、山村武寛&鬼塚一聖の返上により空位となっているG-INFINITY王座にも新たな動きがあった。この日、CIMAが「次のG-INFINITYのチャンピオンはCIMAと黒潮TOKYOジャパンで決定や。フィニッシュ」とベルト獲りを表明。これを受けて石田が「そんなポッといってお前らが巻けんのか? 違うやろ。あのベルトそんな軽くないよな。お前らが狙うんやったら、俺とKAZMAでいかせてもらうからよ」と宣言した。そして河上&JUNがCIMAを襲撃し、「ここは俺とJUNでG-INFINITY挑戦者、名乗り出てやるからよ。おい、GLEAT。これ以上の挑戦表明は許さん」(河上)と名乗り。空位のタッグベルトを巡って3すくみの状況が出来上がった。
【試合後の井土&鼓太郎、石田、KAZMA、大門寺】
▼井土「リング上でも言った通り、今の俺の中途半端な立ち位置。このまま石田やBGIの力に頼ったままやるわけにはいかないってことで今日発言させてもらった。BGIは抜けるけれど、BGIメンバーも好きだし、鼓太郎も…」
▼鼓太郎「さん」
▼井土「これから鼓太郎オジサンと一緒にGLEATしていくから。全身全霊でGLEAT楽しみにしていてくれ」
▼鼓太郎「ホントにBGIには感謝しかないから。初めて俺がGLEATに来て、そこで入ったのがBGIであり、そのリーダーが石田凱士だからね。そこで救われたものがたくさんある。でもホントにリングで言った通り今の井土を一人にはしておけない。俺の力を使って本当の意味で石田凱士の横に立って、素晴らしい試合を見せてくれよ。楽しみにしてる俺は」
▼石田「そう。BGIとしては悲しさもあるけど、BGIは自由が一番やから。入るのも自由やし、出るのも自由。井土がこう決めたなら、鼓太郎さんがこう決めたなら、俺らは引き止める権利ないから。ただ、ちょっとBGIメンバーが少なくなりすぎてるからよ。KAZMAが入ったからここからまだまだBGIメンバー集めていくから、そこにも注目しといてくれよ。鼓太郎さん、ありがとうございました」
▼鼓太郎「こちらこそ、ありがとう」
▼石田「井土もありがとう」
▼鼓太郎「大門寺もありがとう」
▼大門寺「ありがとうございました」
▼鼓太郎「KAZMA…」
▼KAZMA「鼓太郎ありがとう」
▼鼓太郎「おい! さんな」
▼石田「そういうことで、ここからはBGIのターンになるので」
▼鼓太郎「次は対角だな(と井土とともに去る)」
▼石田「ということで俺、リング上でも言ったな。対角に立つ時は本気でぶつかり合うし、時には助け合う時もあるかもしれへん。BGIはBGIやから。井土は言ってたな。嫌いになったわけじゃないと。俺らも鼓太郎、井土を嫌いになったわけじゃないから。まだまだこっからやぞ。KAZMAがBGIに入って…CIMAがリング上でさっき言ってたな。確かにそうやな。G-INFINITYのベルト空位やろ? そんなポッといってお前らが巻けんのか? 違うやろ。あのベルトそんな軽くないよな。お前らが狙うんやったら、俺とKAZMAでいかせてもらうからよ。これからもBGI、それからKAZMA&石田、俺らに狂わされろ」

