『キラナBBQ路上プロレス2025〜肉だ!ビールだ!収穫祭!〜』が17日、東京・キラナガーデン豊洲で行われ、9・28後楽園大会のKO-D無差別級選手権試合へ向けた公開調印式が試合中に行われ、ヨシヒコが王者・平田一喜をKOした。
KO-D無差別級王者・平田は9・28後楽園大会での挑戦者にヨシヒコを指名。その前に9・15札幌大会で「いつでもどこでも挑戦権」を行使した彰人を退け、初防衛に成功した。
この日、大会開始前に公開調印式が予定され、平田が登壇したものの、ヨシヒコは一向に現れず。慌てて駆け付けたスタッフによると、ヨシヒコがまだ会場に到着していないことが判明。やむを得ず調印式はヨシヒコが到着次第、行われることになった。
路上プロレスで実施された試合はエニウェアフォール6WAYタッグマッチ。平田は男色ディーノをパートナーに、橋本千紘&優宇、クリス・ブルックス&正田壮史、上野勇希&高鹿佑也、納谷幸男&須見和馬、MAO&KANON with KIMIHIROと対戦。バーベキュー場ならではの戦いが繰り広げられた。
全選手が馬のオブジェに乗っての手刀合戦となり、平田が勝ち残った。平田がダンスしようとしたところで、ヨシヒコが降臨。いったん試合はストップされ、公開調印式が始まった。
なぜか上野が司会進行を務め、両者が調印書にサイン。ノーコメントのヨシヒコに対し、平田は「9月28日、僕がヨシヒコを指名したんですけど、僕らにしかできない、凄いKO-D無差別の戦いを見せたい」と意気込んだ。頭にテーピングを巻いて手負いの(?)ヨシヒコに「その前にヨシヒコ、しっかりケガ治して、バルクアップして、コンディションよくして俺の前にたどり着け。じゃないと、(対戦相手が)人間以外のときの俺はグチャグチャにしてやるからな!」と通告した。
質疑応答になり、株式会社シャーデンフロイデ・インターナショナル代表を名乗る正田が「防衛したら今後の目標、アイデアは?」と問うと、平田は「まずはヨシヒコ戦。勝ったあかつきには、改めて今林久弥GM! あんたを次の挑戦者に指名するから。スタナー磨いて待っててくれや」と今林GMとの対戦にこだわった。続いて有限会社アニマル浜口ジムを名乗る高鹿が「秘策があれば教えてください」と質問すると、平田は「ノーコメント!」と一蹴。フォトセッションとなり、ヨシヒコが握手を求めたが、平田はその手を払って拒んだ。
これに激怒したヨシヒコはチョーク攻撃から平田を芝生の上に連行。イス盛りの上への輪廻転生を見舞って平田をKOした。ここで試合が再開され、MAOがプールの上の須見にキャノンボール450°を繰り出して3カウントを奪取。ストレンジ・ラブ・コネクションが40分57秒の熱戦を制した。
屈辱を味わわされた平田は大会終了後、囲み取材に応じ、「ヨシヒコ、遅刻したらあかんで。改めてヨシヒコの強さは今日で確信しました」と実感しつつ、「だからこそ、後楽園のメインですから、お前今ボコボコやないか! しっかりケガを治して、バルクアップして、メインにふさわしい格好で来てください」とあらためて注文。「ベストコンディションで、しっかりお前を倒して、この無差別のベルトを守り抜いて、KO-D王者としてのメイン、しっかり締めたいと思います」と誓った。
「ヨシヒコは誰とでも戦えるけど、誰とでもいい試合になるわけじゃない。激しいバトルになるのか、じっくりしたレスリングになるのか、あいつはスタイルは自由自在なんで。どんなスタイルで来ても対策を練って、戦い抜きます」と決意を示した平田。勝算を問われて「五分五分です。勝つか負けるか、分からないですけど、やったるで!!」と気合を入れ、「僕とシングルやったときより軟弱になった感じで、頭もテーピングでグルグルじゃないですか。後楽園のメインになる人ですから、しっかりケガを治してほしい。出たとこ勝負なんで、どんな感じで来るか分からないので頑張りたい」とあらためて要望しつつ力を込めた。
現在、「いつでもどこでも挑戦権」を保持するのは上野、納谷幸男。この日は二人とも行使してこなかったことで、平田は「今日は舞台がこういう感じだったんで、みんなマナーというか、社会的なアレを考えてくれたんじゃないですか」と分析したが、気を抜けない状況は続く。
