『ABEMA presents N-1 VICTORY 2025』エディオンアリーナ大阪第2競技場(2025年9月17日)
Aブロック公式戦 ○清宮海斗vs遠藤哲哉×
N-1連覇を目指す清宮が、大阪メインに据えられた遠藤とのシングル初対決を熱闘の末に制して3勝目。嫉妬や不満を隠さない狂乱マイク(?)を繰り広げて、反骨の逆転優勝を宣言した。
清宮と遠藤の注目のシングル初対決が大阪で実現。無敗で独走していた藤田和之を破って波に乗る遠藤は「清宮海斗はNOAHを背負って闘ってる。俺はDDTを背負ってこのリングに上がってる。DDTのプライド、プロレスリング・ノアのプライドを懸けて勝負だ!」と宣戦布告してこの日の対決に臨んだ。
その言葉通り、試合はプライドを懸けた“がっぷり四つ"のシーソーゲームに。一進一退が続き、どちらもカナディアンデストロイヤーを決めて相手に大ダメージを与えると、2人ともネックスプリングで立ち上がり、打撃戦に突入する。ヒザとヒザが正面衝突した直後に、清宮がジャンピングニー、シャイニングウィザードの波状攻撃を浴びせると、スカイウォークエルボーを狙ってコーナーに上がった。
コーナー上で足止めした遠藤は起死回生の雪崩式エクスプロイダーを敢行。一転してチャンスを掴むと、神の右膝もクリーンヒットする。清宮がギリギリでキックアウトすると、遠藤は思わずレフェリーに詰め寄った。ならばと遠藤は「こんなもんか!」と顔面に攻撃を集中させたが、清宮はこれで“狂乱"モードに突入。笑みを浮かべながら、喧嘩腰に顔面めがけてストンピングをこれでもかと連打した。
一歩も引かない遠藤はエクスプロイダー2連発から新兵器の変型シューティングスタープレスで勝負に出たものの、清宮は自爆させることに成功。ジャンピングニーでカチ上げると、遠藤に何度振り払われてもそのたびに掴みかかり、タイガースープレックスホールドがさく裂する。続く変型タイガードライバーでも3カウントが奪えないとみるや、最後は豪快なスカイウォークエルボーで急降下してついに遠藤を仕留めた。
シングル初対決は清宮に軍配。ファン時代から遠藤の闘いに注目していたという清宮は、新たな“ライバル"の出現を歓迎するかのように握手を求めたものの、遠藤は「もう1回」を強調して拒否。新たな名勝負数え唄の幕開けも予感させた。
そしてマイクを握った“狂乱のプリンス"は、開幕戦となった9・8後楽園大会に続いて狂乱&反骨(?)のマイクを展開。
まずは「遠藤選手は最高の試合ができる熱い選手です! 3勝目取りました!…とかなんとか言ってると、またChatGPTが『ありきたりのセリフだ』とか怒り出すんで、ちょっと違う話題に。N-1開幕戦の週刊プロレス見ました? GHCヘビー級チャンピオンのKENTAさんに勝ったのに、表紙はなんで新日本プロレスの高橋ヒロムなんだ! しかも自分の記事見ました? 半ページですよ。見開きで見たら4分の1ですよ。ふざけんな!」と、NOAH公式の企画動画で自身のマイクをダメ出ししてきた人工知能と、ヒロム戴冠を表紙に取った“週プロ"への恨み節を叫んだ。
止まらない清宮は「まだありますよ。皆さん、次の大阪大会、何月にあるか分かります? そう、11月。そのポスター、会場にあるの見ました? また(真ん中ではない場所で)横向いてますよ! どういうことだ!? NOAHのポスター部隊、どうなってんだ!? ふざけんな!」とツバが飛ぶほどの激しい口調で怒りをあらわに。単なる八つ当たりにみえなくもないが、「こうなったらN-1 VICTORY、何が何でも優勝して週刊プロレスの表紙、そして次の大阪大会のポスターど真ん中に変更させてやりますよ!」とあらゆる反骨心を肥やしにしての逆転優勝宣言を放った。
かと思えば、その直後には「すべてはNOAHのために!」と満面の笑みを浮かべてN-1・第6戦、大阪大会を締めくくった清宮。連覇へ佳境を迎えた“狂乱のプリンス"は続く9・20浜松大会で、征矢学相手の公式戦に臨む。
【清宮の話】「どうなってんだ? 週刊プロレス! そしてプロレスリング・ノア! こないだ表紙、なんで自分が真ん中じゃないんですか? 表紙じゃないんですか? そして今日の大阪大会、会場に着いて、次のポスターみたら、また横向いてるじゃないですか!! どうなってるんですか? もう分かりましたよ。こうなったら着々とNOAHのポスター担当を追い詰めていきますからね! 見ててくださいよ! N-1優勝して必ずNOAHのポスターのど真ん中に載るのは、清宮海斗です!(と満面の笑顔)」
【遠藤の話】「清宮、握手なんかできるかよ、バカヤロー。今日のところは俺の負けだ。それは認める。こんなこと言いたくないけど、いろいろ勉強させてもらったよ。プロレスのこと、そしてマイクのことを。次当たる時は必ず俺が3カウント獲ってやる。次は誰だ? マサ北宮? で合ってるよな? チェアマン、マサ北宮。何かNOAHに対して、いろいろ文句言ってるらしいじゃん。選手会長やらされたり、スカウティング部長やらされたり。全部お前が『はい、はい』って言って受けてきたんじゃないの? それってさ、つまりチェアマンじゃなくてイエスマンっていうことなんじゃない? おい、次の試合。俺の技なんでもいいよ。ギブアップ、イエス!って言わせてやるからな。おい、楽しみにしとけ、イエスマン、マサ北宮」

