『ABEMA presents N-1 VICTORY 2025』エディオンアリーナ大阪第2競技場(2025年9月17日)
○高橋ヒロム&AMAKUSAvsEita&小田嶋大樹×
新GHCジュニア王者のヒロムが、次期挑戦者Eitaの面前で完勝。決起した宮脇純太を「サラダ」呼ばわりしながら、「タッグなら手合わせしてやる」と応じた。
9・8後楽園大会でGHCジュニア初挑戦・初戴冠に成功。「ノアジュニアを味わいにきた」というヒロムとは対象的に、至宝を最強の外敵に奪われたノアジュニア勢は色めき立ち、特に若手の小田嶋、宮脇は敵がい心をあらわにしてきた。
この日の大阪大会では10・11両国大会での初防衛戦「(王者)ヒロムvsEita(挑戦者)」に向けた最初の前哨戦が実現。GHCジュニア王者としてのNOAH初戦に臨んだヒロムには、Eita以上に小田嶋が敵意を燃やした。
ヒロムはのっけからEitaとスピーディな先読み合戦を展開。Eita&小田嶋からストンピングの雨あられを受けてしまったものの、その後はAMAKUSAとのチームワークが完璧に機能し、小田嶋を攻めて試合をリードした。再びEitaと対峙すると、今度は打って変わって真っ向からのチョップ合戦で火花。Eitaの攻撃を受けても風車式バックブリーカーでキッチリと反撃する。だが、EitaはAMAKUSAもまとめて2人を翻ろう。コーナー上のAMAKUSAの足を払い、ミサイルキックをヒロムに誤爆させた。
あとを受けた小田嶋がヒロムに猛攻。得意のダイビングボディアタックや俵返しなどでたたみかけて、歓声を呼び込む。しかし、ヒロムはヒロムちゃんボンバーを好機に叩き込んで流れを一気に引き寄せると、最後はAMAKUSAに分断されたEitaに見せつけるように、TIME BOMBで小田嶋を沈めた。
Eitaの眼前で小田嶋に完勝してみせたヒロムは、目を血走らせるセコンド宮脇をあしらいつつ、ニヤリニヤリとEitaと向き合う。
ところが異常なテンションでマイクを握った宮脇は、「ノアジュニアをなめるな! 高橋ヒロム! 次は俺と戦え!」と絶叫して対戦を迫った。
顔面を密着させてくる宮脇に、ヒロムは「俺の気持ち考えたことあるか。俺はNOAHにジュニアを味わいに来たと言ったんだ。そして、フルコースでもてなしてほしかったんだよ。そこに一番最初に現れたメインディッシュ(Eita)…メインディッシュのステーキの前にサラダなんか味わえるか」と宮脇を“サラダ"呼ばわり。
一方で、「ああ、もちろんサラダは好きだよ。ステーキの前に必要だな。でも、でもよ。最初にステーキが来ちまったんだよ。やっぱりステーキが味わいたいだろ。気持ちはわかる。その熱い気持ち大事にしろ。絶対引くな」と慈悲深き翻意をみせると、「だから、チャンスをやるよ。俺もさ、Eitaさんとやる前に、両国までの時間、まあまあ、長いことあるんだ。じゃあさ、その間に相手してやるよ。その代わり! Eitaさんと組め。みや…なんだっけ? 純太とEitaさんで組め。こっちはな、親友のAMAKUSAさんと組んで上げるから。それだったら一度手合わせしてやるよ」と提案した。
すかさず宮脇も「やってやるよ!」と絶叫して、ヒロム&AMAKUSA組とEita&宮脇組によるタッグマッチが決定的に。それでもヒロムは「俺はサラダよりもメインディッシュのステーキを味わうけどな」とクギ。果たして宮脇はヒロムに爪痕を残すことはできるのか――。
【ヒロムの話】「面白いじゃないですか。メインディッシュの前に、ステーキの前に現れたのはサラダですか。でもね、順番的に言ったら、それはね、サラダから食べた方が体にはいいでしょう。でもね、いざ目の前にステーキがきて、ステーキステーキってなってる時にサラダがポロリと目の前に。ちょっと、このタイミングでサラダですか? 一口だけでもね、こっちからいって、こっちをいきたいみたいなね。そういう気持ちになっちゃうもんですよ。我ながら分かりやすいたとえをしたような気がするんですけどね。でも大丈夫。心には残ってますよ。宮脇純太選手。分かってますから大丈夫ですよ。でもちゃんとEitaさんにお願いした方がいいですよ。たぶんあんまり組む機会なかったんじゃないですか。ちゃんとチームワークを見せたうえで、高橋ヒロムという男にアピールしてこないと。もっと、もっと、もっとアピールしてこないと足りないですよ。だって俺の隣にいるのは最高の親友、もう最高のベスト・オブ・パートナーと言っていいAMAKUSA選手ですよ。あんまりナメるのもいい加減にしてくださいよ。ジュニアタッグも狙えるな、これ」
【AMAKUSAの話】「良いではないか。熱くて結構。建前では国と国とで手をつなぎ、より良い世界を作ろうと申しておるが、そのためには大勢を敵に回すであろう。己の手を汚す、それを汚いと罵る者もおろうが、全てはノアジュニアのため。そのためであれば鬼になります」
【Eitaの話】「おい、高橋ヒロム。今日、初めてリング上で対戦したよ。後楽園ではな、同じリングには立ったけど、戦ってはいなかった。今日はこうしてジュニアヘビーの前哨戦、初めて戦って。高橋ヒロム、いいねえ。潰しがいがあるよ。そのコンディション、そのままキープして、10・11両国。バチバチやろうぜ。なあ。一発で、一発でだ。俺が高橋ヒロム、お前をストップさせる」
【宮脇の話】「クソー! クソ! もうこれ以上、ノアジュニアをバカになんてさせない! 次、高橋ヒロムと戦うのは俺だ! そして、いったい何なんだよ? AMAKUSAさん。AMAKUSAさんもAMAKUSAさんだよ、ホントに!」

