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日向坂46河田陽菜、卒業控え心境を吐露「最後に残るのは楽しかった記憶ばかり」

日向坂46河田陽菜、卒業控え心境を吐露「最後に残るのは楽しかった記憶ばかり」

日向坂46の河田陽菜(写真右)と山下葉留花にインタビュー
日向坂46の河田陽菜(写真右)と山下葉留花にインタビュー / 撮影:山田健史

日向坂46が15thシングル「お願いバッハ!」を9月17日にリリースした。前作に続き、二期生から四期生の全員が選抜メンバーに選出され、同グループにとって3作ぶり二度目の採用となるダブルセンターを金村美玖、小坂菜緒が務めている。同シングルの活動をもって卒業する河田陽菜、そして重要なポジションを任されることが多くなってきた四期生の山下葉留花の二人にインタビューを実施。新曲の魅力、河田の卒業、今後の日向坂46のことなどを語ってもらった。

■「ヒ」と「キュン」でバイオリンのようなポーズに

――まずは新曲「お願いバッハ!」について教えてください。

山下:意外と恋の曲になっています。みんなが学生時代に学んできた(ヨハン・ゼバスティアン・)バッハのことをつづっていて、(バッハが作曲した)「G線上のアリア」の曲名が(歌詞に)書かれていたり、実際に曲まで入っていたりするので、楽しい曲にはなっているかなと思っています。

河田:ブリッジもあって曲調がすごく変わっていくのが多くて、私も聞いていて楽しい曲だなと思います。間奏のところで「G線上のアリア」が流れたり、新しい感じだけど日向坂46らしさも忘れずにポップな感じもありつつ、っていうのが第一印象でした。

――振り付けで注目ポイントはありますか?

山下:それこそバッハに関連するバイオリンを手振りで作るんですが、左手でキュンハート、右手で「ヒ」のポーズにすると、バイオリンを弾いているかのようなポージングになるんです! これは結構キャッチーで、皆さんにも踊っていただけるかなって思います。

――確かにバイオリンっぽく見えます。考えた人はすごいですね。

山下:天才ですよね! 思いつかないですもん。

河田:あとは、サビで歌詞に沿って「お願い」っていう時は手でお願いして、「バッハ」をパーみたいな感じで“バッハ!”っていうイメージで作ったらしくて(笑)。それと「恋に落ちる瞬間(とき)」という歌詞では、ハートの弓みたいな感じで弓を射るみたいな、歌詞に沿った振り付けにしてくださっています。ラブリーな振り付けになっているので、皆さんにもぜひ踊ってほしいなって思います。
山下葉留花(日向坂46)
山下葉留花(日向坂46) / 撮影:山田健史


■間奏で見せる金村美玖&小坂菜緒のダンスに注目

――MVの撮影はいかがでしたか?

山下:初めて(ライブ以外では)日向坂46メンバーのみんなで北海道に行かせていただいて、広い大地で踊ったりしたんですけど、バスの中とかも結構わちゃわちゃと楽しい時間がありましたし、お弁当も海鮮丼を頂いて、すごくおいしかったです。

河田:撮影して思ったのが、メンバー同士の距離が近いMVだなと思って。金村に励まされたり、小坂に励まされるっていうシーンを撮ったんですけど、結構距離が近くて。あとメンバー同士で「よし、行くぞ」みたいな表情を撮る時も、(上村)ひなのと高橋未来虹がおでこをつけるぐらいの距離で撮影してて。なかなかそういうのを見られる機会はないと思うので、ファンの皆さんからしても「おっ!」ていうか、心に来るシーンがあるんじゃないかなと思います。

本当に大草原に囲まれて撮影したんですが、最近はスタジオが多くて、夏に太陽に晒されてっていうのが珍しかったので、久しぶりにこんな、すごいちょっと体力消耗する感じのMVに…(笑)。直射日光で虫もいっぱいいて、みたいな環境だったんですけど、でも楽しくみんなで撮りました。

――河田さんの印象的なシーンを教えてください。

河田:私は小坂に励まされるっていうのを撮ったんですけど、小坂に頭を撫でられて、猫のような気持ちになりました(笑)。

山下:あら(笑)。

河田:あまりそういう接触するっていうことがなくて、普段はベタベタ系ではないので、なんかちょっと合法的に(笑)、小坂と触れ合えて楽しかったです。

――山下さんの見てほしいシーンはどこですか?

山下:「G線上のアリア」が流れる間奏で、センターのお二方だけが踊られているシーンがあるんです。私たちは手だけ動かすんですけど、その二人だけの空間がすごく特別なもので、目を離さないで見ていただきたい名シーンだなと思います。

河田:確かに。

山下:ここが「お願いバッハ!」の見どころだと言ってもいいぐらい、間奏はおすすめです!

日向坂46の河田陽菜(写真左)と山下葉留花
日向坂46の河田陽菜(写真左)と山下葉留花 / 撮影:山田健史

■河田陽菜「自分の卒業を考えずに、今回のシングルを頑張りたい」

――ダブルセンターは河田さんの同期の二人ですね。

河田:すごくうれしいですし、同期として誇らしい気持ちでいっぱいです。山下が言った間奏のダンスのシーンとかも、二人の雰囲気がすごく相まって、この曲はこの二人にぴったりだなって思いますし、新体制になって新しく出発していくっていうタイミングで、前回は小坂(が単独センター)だったんですけど、今回は金村と二人で力を合わせて15枚目シングルを引っ張っていくっていう上で、すごく良い時期に二人でやってくれてうれしいですね。

――山下さんはいかがですか?

山下:“なおみく”さんペアというのもうれしいですし、個人的には美玖さんのパフォーマンス力、ダンスがすごく大好きで、目標にしているメンバーの一人というか、吸収させていただいている、学ばせていただいているメンバーなんです。その美玖さんの美しい、儚いダンスがMVでも間奏で出ているので、これが“なおみく”さんセンターで見られるんだっていうのが、個人的にファンと同じような気持ちで喜んでいます(笑)。

――一期生卒業、キャプテンの交代があり、新体制として2枚目のシングルになります。

河田:そうですね。前回から一期生の皆さんがいなくて、今回も(二期生から四期生)全員で選抜という形になって。(今回は)自分の卒業があることによって、最近は(メンバーの)卒業が伴うシングルが続いてしまっているので、少しマイナスの気持ちも、ごめんなさいっていう気持ちもあります。

でも、それをなしにしても、今回みんなですてきな作品にできたらいいなっていう気持ちが自分の中にあって、最後まで私は日向坂46の一員として頑張っていきたいっていう思いがあるので、自分の卒業を考えずに、今回のシングルを頑張りたいなと思っています。

山下:5月のライブ(BRAND NEW LIVE「OVER THE RAINBOW」)で、私は日向坂46が本当に好きなんだって改めて思えたんです。それが新体制ライブとして、曲もいろいろアレンジされたり、セットリストも一から考えたんだよっていうことも教えていただいて、関わってくださる皆さまの思いも乗せたライブだったので、みんなで円陣を組んだ時に気持ちが一つになった気がして。その思いが全員一人一人持っている今だからこそ、これからの全国ツアーとかも、これまでにない日向坂46の爆発的なライブができるんじゃないかなと思っています。

卒業はすごく悲しくて、心がぽっかりすることもありますけど、グループとしては上に上がっていける時期だと思いますので、新体制としてさらに活躍できる場を広げていけたらなと思います。
河田陽菜(日向坂46)
河田陽菜(日向坂46) / 撮影:山田健史


■河田陽菜、活動を振り返り「みんなに支えられてきた8年間だった」

――そして、河田さんの卒業について伺いますが、前回インタビューさせていただいた時、「もうグループの中で3番目ぐらいになってる」というお話がありました。その時は卒業を考えていたんですか?

河田:そうですね。1年前くらいから考えていたので、その時はもう自分の中で決めていました。1年前くらいから相談させていただいて、その間にいろいろあって、「15枚目シングルを発売するタイミングで」って決まりました。

――その間、同期の卒業もありました。

河田:それは全然(関係ないです)。「みんながいなくなって寂しいから、陽菜ちゃんもいなくなっちゃうんじゃないかな」っていう声も頂いてはいましたが、それはまた別で、(他のメンバーとは関係なく)自分の中で考えて決めました。

――まだ先ではありますが、卒業の実感は?

河田:まだあまりなくて。表題曲のMVも撮り終わったんですけど、(最後のMV収録で)寂しいなっていう気持ちにはなるんですけど、まだ卒業発表してからファンの皆さんとおしゃべりする機会があまりないので、卒業するんだなっていう気持ちはまだないかもです。

――では、これまで活動してきた8年間を振り返ってみていかがですか?

河田:つらかったこともあったんですけど、やっぱり最後に残るのは楽しかった記憶ばかりで。最初は一期生の皆さんが本当のお姉さんのように優しくしてくださって、ずっと一期生の皆さんの背中を追ってやってきました。

一期生の皆さんが卒業されて、新しく五期生も増えて、いろんな時代を経てきたので、いろんな気持ちになりつつも、その時代その時代でみんなの気持ちもまた違うと思いますし、なんて言うんだろう…楽しかったですね(笑)。みんなに支えられてきた8年間だったなと思います。本当にメンバーがいなかったらここまで続けられてないなと心の底から思うので、みんなに感謝を伝えたいです。

――山下さんにとって、河田さんはどんな先輩ですか?

山下:包み込んでくれる先輩です。目線を合わせていろいろ話してくださったり、お仕事の話もプライベートも変わらなくて。“人の優しさ”って河田さんそのものなんじゃないかなっていうぐらい(笑)、ぎゅっと優しさで包まれていて。それを隔たりなく、みんなに分けてくださる先輩です。愛情を送ってくれます。

日向坂46の河田陽菜(写真左)と山下葉留花
日向坂46の河田陽菜(写真左)と山下葉留花 / 撮影:山田健史

■河田陽菜、センター曲への思い「私がいなくなっても、みんなで歌っていってほしい」

――今回のシングルには河田さんのセンター曲「言葉の限界」が収録されています。

河田:びっくりです。すごくありがたいので、大事に歌っていけたらいいなって思います。披露できる所は多分限られていると思うんですけど、私がいなくなっても、すごくすてきな歌詞なので、みんなで歌っていってほしいです。

――歌詞を見た時の印象、どんな曲なのか教えてください。

河田:「心は繋がる」っていう歌詞がすごく良いなって思って。日向坂46として活動していく上で、言葉だけじゃなくて、いるだけで心が癒されたり、元気付けられたりとか、言葉だけじゃない関係でもあったなっていうのを思い出しました。歌詞としては違う意味かもしれないんですけど、私的にはそういう意味も込めて歌えたらいいなと思いました。

ギターで弾き語り系の、ポップっていう感じではなくて、しっとり歌い上げるみたいな感じの曲調なんです。最初はソロパートなのでちょっとドキドキしながら、でもフォーメーションもまた表題曲と違った感じになっているので、そこもまた皆さんに楽しんでいただけたらいいなと思います。

――山下さんは、上村さん、森本茉莉さん、平尾帆夏さん、平岡海月さんとのユニットで「ハロウィンのカボチャが割れた2025」が収録されています。

山下:今回ユニットが3曲あって、それぞれ違うメンバーで参加させていただいています。この「ハロウィンのカボチャが割れた」は、一期生さん(潮紗理菜、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、高本彩花)が歌われてきた曲をリアレンジした感じで、曲調もちょっと変わっているんです。歌わせていただいているメンバーもそれぞれ歌の個性もあるので、また少し変わった「ハロウィンのカボチャが割れた2025」になっているんじゃないかなと思っています。

――この5人が集まると楽しそうですね。

山下:はい、レコーディングの時もすごく楽しくて、わちゃわちゃしていました(笑)。

日向坂46の河田陽菜(写真右)と山下葉留花
日向坂46の河田陽菜(写真右)と山下葉留花 / 撮影:山田健史

■山下葉留花「みんなをつなげられる中立的な立場にもなれるように」

――では、最後に今後の活動に向けて意気込みをお願いします。

山下:今は私たち四期生がグループの中で人数が一番多いので、今まで四期生だけで活動させていただいた中で学んだ全力さとかをみんなにも伝えられるメンバーの一人になれたらいいなと思っています。

あとは、年齢的にも真ん中ぐらいなので、みんなをつなげられる中立的な立場にもなれるように、みんなのことを視野広く見て、河田さんみたいに包み込んでいけたらなと思いますね。「お願いバッハ!」は学生時代を思い出すような響きだと思いますので、ちょっと青春もあったりして、楽しくかわいく、たくさんの人に披露していきたいなと思います。ぜひ聞いて踊っていただけたらうれしいです。

河田:9月20日(土)からアリーナツアー「MONSTER GROOVE」が始まりますが、五期生は初めてのツアーで、一緒に回れるのも初めてなので、それも楽しみです。一人一人がちゃんと輝けるツアーになったらいいなっていうのと、みんなを一緒に巻き込んで、おひさま(日向坂46ファンの呼称)も巻き込んで、楽しいライブになればいいなと思っています。

「お願いバッハ!」は同期の二人がセンターで引っ張ってくれるシングルで、私も松田(好花)も同期として二人を支えられるように、一緒に引っ張っていけるように、そして個人的には最後のシングルになるので、後悔なくツアーも最後まで駆け抜けていけたらいいなと思っています。

日向坂46の河田陽菜(写真左)と山下葉留花
日向坂46の河田陽菜(写真左)と山下葉留花 / 撮影:山田健史


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