ウイリアムズのカルロス・サインツJr.がF1に常勤スチュワードの導入を求めた呼びかけに、ファンから強い支持が集まっている。
オランダGPでレーシングブルズのリアム・ローソンと接触したことにより、当初10秒のペナルティと2ペナルティポイントの処分を受けたサインツJr.だが、再審請求を経て処分が覆された。
アゼルバイジャンGP前のメディア対応で、サインツJr.はペナルティ撤回決定を「画期的な進展」と評しつつも、将来同様の事態を回避するため常勤スチュワードの採用を主張した。
「FIA全体として合意できれば、3人のスチュワードのうち少なくともを常勤にして、残りひとりを教育とスポーツの公平性を考慮してローテーション制とするべきだ」
サインツJr.の発言はファンの強い支持を得ており、motorsport.comの記事が掲示板サイト『Reddit』で共有されると、この話題は人気の議論トピックとなった。
とあるファンは「彼の言う通りだ。一貫性が必要で、それは常勤の専任スチュワードによって実現される」と投稿。これに賛同する形で、別のコメント投稿者はレッドブルで4度のチャンピオンを獲得したセバスチャン・ベッテルの起用案を提示した。
「半分の時間はフルタイムで、残りは現行の形式で。元ドライバーをコンサルタントとして招き、判断のチェック役を任せるのも一案か。夢物語だが……F1が生み出す莫大な資金を全てセバスチャン・ベッテルに送り、彼を常任主任スチュワードに説得するのはどうだろう?」
現在のFIAスチュワードは、無報酬のボランティアと言って良い状態だ。それが常任のスチュワードを置けない理由になっている。しかしサインツJr.は、こうした現状を変えるべきだと訴えている。
「誰が支払うかは問題ではない。このスポーツには十分な資金があるのだから、他の全員の給与と同様に彼らの給与も支払えるはずだ」と、サインツJr.は説明した。
掲示板のファンも「これが何十年も問題視されなかったのは正気の沙汰ではない……でも現状はそうなんだ。”オールドボーイズクラブ”は終わらせるべきだ。仕事をする人には報酬を払い、プロフェッショナルな基準で評価できるようにすべきだ。難しい話じゃない」と書き込んでいる。
さらには「一貫性があれば歓迎されると思う。個々の問題はその後に取り組めばいい。たとえ審判団の決定が不愉快でも、その決定が一貫していればドライバーやチームはそれに基づいて計画を立てられるからな」という投稿もあった。
「例えばスチュワードがダイブボムやコース外への押し出しを甘く見るのは最悪だ。だが、あるレースでは問題ない行為が、次のレースで新しいステュワードが異なる解釈をし、先週はレースインシデントとされた全く同じ行為が今週は5秒ペナルティになる方が、さらに腹立たしい」
議論は今も続いているが、サインツJr.の意見に反対するようなコメントを見つけるのは難しい状態だ。

