●Z世代に人気の韓国コスメなどを展示したY LABOを併設
では、各フロアでの新しい取り組みや他店とはちょっと異なる展示などを紹介しよう。B2F『ワールド・ヘルス・ラボ』の医薬品コーナーではヤマダの店舗で唯一、処方箋に対応した調剤薬局も併設。これはリニューアル前からの取り組みで、医薬品の品揃えはリニューアル前と比べて大きく増やしている。
SIXPADのコーナーでも品揃えを拡充し、フィットネスコーナーも座って運動できる器具が多い。これは高齢者を意識したとのことだ。
自転車も相当量の台数が展示されている。自転車を扱っているヤマダの店舗は全国で28店しかなく、車社会ではない首都圏の池袋はその28店の中で最も販売台数が多いという。リニューアル前は上層階に配置していたが、健康つながりという観点からB2Fに移動した。
B1F『TAX FREE&ワールド・ビューティー』の“Y LABO”は前述のとおり、Z世代に人気のある韓国コスメやお菓子、キャラクターグッズなど約7800アイテムを集めたコーナー。若い層に向けた非家電コーナーの設置は、ヤマダデンキとして初の試みである。
インバウンド向けにTAX FREEコーナーも併設しており、同コーナーの奥にある約5000アイテムを集めた時計コーナーは、どちらかというとインバウンドの土産需要に対応する取り組みという。
理美容器具は約2000アイテムの品揃えで、新たにパウダールームを配置。最新の美容家電を実際に使ってみてから購入ができる体験・体感の場だ。
男性化粧品も含めた化粧品類は約1万アイテムの品揃えで圧倒的なボリューム感がある一方で、コスメはメーカー別の展示にもなっている。商品を発見する楽しさとともに目的の商品を探しやすい展示構成といえるだろう。
●自社工場でチェック済みのリユース商品も幅広い品ぞろえ
1F『モバイル・ワールド・テクノロジー』ではスマホアクセサリーが充実。左右にスライド式の什器を採用して、展示の高さを変えずに展示アイテム数を増やし、エリア最大級の品ぞろえをうたう。また、加熱式タバコのIQOSもコーナーとして展開し、新たに新作の商品を試せるスペースも設けている。
スマホは各キャリアの受付カウンターと最新機種を展示。リニューアルで新たに導入したのが、リユーススマホコーナーだ。店舗で買い取った商品を自社工場で動作確認し、クリーンな状態にした後、このコーナーでリユース商品として販売している。
フロアの奥にはライブ配信用のスタジオが配置されている。ここで撮影した映像は夜8時から同社のデジタル会員アプリにライブ配信されるほか、池袋本店の正面壁面に設置されている大型ビジョンでも流され、店舗の背面にあるサイネージでもライブ配信中の告知が流れる。
2F『パソコン・ワールド・テクノロジー』のデジカメコーナーには、フォトスポットに見立てたジオラマを配置。ジオラマを取り囲むように展示されているカメラで撮影して、カメラの機能やモードが試せる仕掛けだ。
PCはメーカー別に展示され、インテルやクアルコムのNPUを搭載したモデルの専用コーナーも配置。ゲーミングPCのコーナーも設けられ、リユースPCのコーナーもある。
TSUKUMOコーナーでは、オリジナルのPCやBTO、ゲーミングギアなどを展示し、ゲーマーやクリエイターのニーズにも対応している。

