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MotoGPのF1式レース前セレモニー、ライダーはひとまず受け入れ? 時間には注文も「悪くなかった」とマルケスら

MotoGPのF1式レース前セレモニー、ライダーはひとまず受け入れ? 時間には注文も「悪くなかった」とマルケスら

MotoGPは第16戦サンマリノGPから新たなレース前セレモニーを導入した。これには不満の声も聞こえていたが、少しの不満はありつつもひとまず受け入れられたようだ。

 新たに導入されたレース前のセレモニーでは、国歌演奏時の形式が変更された。国歌演奏自体はこれまでも行なわれてきたが、ライダー達はマシンに座って集中力を高める時間帯となっていた。

 しかし新たな形式では、ライダー達全員がグリッド上に並び、国歌が演奏される間、開催国の国旗に敬意を表することが義務付けられる。これは数年前からF1で採用されてきた形式だ。MotoGPがF1オーナーでもあるリバティ・メディアに買収されたことによる変化のひとつだと捉えられている。

 そしてこの新方式の実施にあたっては、罰則も定められた。開始前に指定位置に集まっていない場合、ライダーには500ユーロ(約8万7000円)の罰金が科されるのだ。繰り返した場合には、より厳しい罰則が科されることになっている。

 サンマリノGPからと、急遽の導入になったこともあってレースウィーク中には不満の声も聞こえていた。MotoGP現役最多王者のマルク・マルケス(ドゥカティ)もメディアを通じて知ったと語っており、運営側からの要求が増えすぎることに釘を刺していた。

「正直言って知らなかった」とマルク・マルケスは言う。

「彼らは僕たちにどんどん要求を増やしてくる。いつの日か爆発するだろう。だが、こういうことは僕たちが決めることではない」

 マルケスはスプリントレースが導入されて以来、ライダーへの要求が強まっていると指摘してきた。レースウィーク中には単純に多大なリスクとプレッシャーのかかるセッションが増えたことに加え、ライダーパレードやヒーローウォークといった様々なイベントへの参加が義務つけられていることも、彼らの言う負担のひとつだろう。

 ただ、実際に新しいレース前セレモニーを体感したあと、マルケスは不満はありつつもこれを「悪くない」と、ひとまず受け入れたようだ。

「悪くなかった」と、マルケスはサンマリノGP後に語った。

「ちょっと(時間が)タイトすぎるところがあったけどね。でも彼らも調整してくれると思う。ひとまず、悪くはなかった。場所についてから国歌までちょっと長めの空き時間ができてしまったから、そこだね」

 KTMのペドロ・アコスタも、マルケスと同じように時間のタイトさを指摘している。スタート前に集中を高めるタイミングも必要であるため、もう少しだけ早めにセレモニーを行なえば良いのではないかと語った。

「悪くはなかった。でもちょっと遅かったかもね」

 アコスタはそう語る。

「何が起きていたかはわからないけど、少し遅れていたと思う。バイクに戻るともう6分しか残されていなかった。これは皆としても遅すぎたかもしれないと思うよ」

「いつもなら大体10分くらいは残っているんだ。コースでは皆が命がけだから、少なくとも多少は集中しなおしたり、バイクや戦略について話す時間が必要なんだ。だから13時50分という時間はスタートに近すぎたと思う。13時45分とか、そういった時間にできれば、より良いんじゃないかな。もちろん、こういった事は容易に遅れが生じてしまうものだというのも分かるけどね」

「まあ、そうする(時間を早める)ことができるなら、ライダーたちに10分くらいの集中し直す時間が確保できる。(セレモニー自体は)悪くなかったけどね。僕はこういうのがあまり好きじゃないんだけど、嫌じゃなかった」

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