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“マンバ・メンタリティ”を受け継ぐエドワーズに、“元相棒”がエール「彼はチームを引っ張っていかなきゃいけない」<DUNKSHOOT>

“マンバ・メンタリティ”を受け継ぐエドワーズに、“元相棒”がエール「彼はチームを引っ張っていかなきゃいけない」<DUNKSHOOT>

現地時間9月17日、米スポーツ専門局『ESPN』の番組『NBA Today』が放送され、レジェンドのパウ・ガソル(元ロサンゼルス・レイカーズほか)がゲストで出演した。

 身長213cmのビッグマンは、メンフィス・グリズリーズでNBAキャリアを始動。2001-02シーズンに平均17.6点、8.9リバウンド、2.7アシスト、2.06ブロックをマークして新人王を受賞し、5年目の2005-06シーズンにオールスターに初選出された。

 サイズに加えて柔らかいシュートタッチと高いバスケットボールIQを兼備した男は、2004年にグリズリーズを球団史上初のプレーオフへ導き、リーグ有数のビッグマンへと成長。08年2月のトレードでレイカーズへ移籍後は、コビー・ブライアントの相棒として同年から3年連続のNBAファイナル進出、2009、10年の連覇に貢献した。

 NBAキャリア18シーズンで通算1226試合に出場し、平均17.0点、9.2リバウンド、3.2アシスト、1.58ブロックを記録。オールスターに6度、オールNBAチームに4度選ばれ、2023年に殿堂入りを果たした。

 長年スペイン代表でも活躍したレジェンドは、2023年の「FIBAワールドカップ」で元アメリカ代表のカーメロ・アンソニー、元アルゼンチン代表のルイス・スコラとともにグローバル・アンバサダーを務めた。その時、会場で当時22歳のアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)と交わした会話を次のように明かした。
 「マニラで話した時、彼はコビーが歩んできた道を進んでいて、コビーのこと、そしてマンバ・メンタリティを尊敬していると言っていたんだ。

 彼にはベストになりたいという願望がある。まだ若いけど、今の彼はキャリアの中で次のステップへ足を踏み入れようとしている。そのためにはすべての面において素晴らしい実力があることを証明しなければならない。スコアリングだけでなく、ディフェンス面でもね」

 2023年はワールドカップ、24年はパリオリンピックと、アメリカ代表で活動してきたエドワーズにとって、今オフは自身のゲームを磨く貴重な時間になっている。193cm・102kgのシューティングガードは、先月24歳になったばかりだが、ここ3年連続でオールスターに選ばれ、直近2年はオールNBA2ndチーム入りと、リーグ有数の実力者となった。

 ただ、エドワーズが目指すゴールにはとてつもなく高い壁が立ちはだかっている。ガソルにとって、コビーは対戦相手、チームメイト、さらにはオリンピック決勝で2度も戦った宿敵であり、試合前後のワークアウトやプライベートなど、あらゆる面を見てきたからこそ、厳しい見解を述べた。「もう少し(チームを)引っ張ることにチャレンジし、チームメイトたちへ責任を持たせて、彼らの最大限の力を発揮させよう。それは日々の練習や試合、あらゆる場面でこなしていくものなんだ。私はそんなアント(エドワーズ)が見てみたい」

 現在、ウルブズは2年連続でプレーオフのカンファレンス・ファイナルまで勝ち上がっており、そのチームでエドワーズはエースの座を確立している。この男に才能があることは誰もが認めているが、さらにその先へ進むためにはリーダーとしての成長が必須ということなのだろう。
 「私は彼からみなぎる自信、その振る舞いが大好きなんだ。それに相手が誰であろうとプレーできる。ただ、それを毎晩やっていかなければいけない。彼はこのチームを引っ張っていかなきゃいけない」とガソルは言う。

 ジュリアス・ランドルやルディ・ゴベア、ジェイデン・マクダニエルズ、マイク・コンリー、ナズ・リードといった昨季から継続した実力者が揃うウルブズ。ただ、プレーオフ常連チームから“真の優勝候補”になるためには、エドワーズの進化が求められるだけに、今夏の猛特訓の成果に期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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配信元: THE DIGEST

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