マクラーレンが2027年から新型LMDh車両でハイパーカークラスに参戦するため、そのオペレーションを担当するユナイテッド・オートスポーツはWEC(世界耐久選手権)のLMGT3プログラムをガレージ59に引き継ぐことになった。
イギリスのガレージ59チームは、2026年のWEC LMGT3クラスにマクラーレン720S GT3 EVOを2台投入する予定で、ユナイテッド・オートスポーツは2027年のハイパーカークラス昇格に向けて準備を進めている。
ダラーラと共同開発されている新型マクラーレンLMDhのテストは、来年第2四半期初めに開始される予定だ。
ユナイテッド・オーストスポーツのチーム代表であるリチャード・ディーンは次のように述べた。
「WECに参戦できることは大変光栄なことであり、決して軽々しく決断したわけではない。しかしマクラーレン・レーシングとチームを組み、ハイパーカーに参戦し、ル・マン24時間レースを含むチャンピオンシップでの完全優勝を目指すという目標を掲げる機会を得られた今、我々はこの目標の達成に向けて全力を尽くす。これは我々が長年、努力し、戦い、夢見てきたものだ」
「WECのサポートに感謝し、ガレージ59とマクラーレン・オートモーティブの来シーズンのLMGT3での幸運を祈っている」
この決定により、ユナイテッド・オーストスポーツが2019/20シーズンにLMP2クラスに参戦して以来初めて、WECフル参戦を行なわないこととなる。
同チームはフィリペ・アルバカーキとフィル・ハンソンの活躍によりそのシーズンにタイトルを獲得し、2024年を前にWECからLMP2クラスが削除されるまで、オレカ・ギブソン07で同クラスに留まった。
その後、ユナイテッドはマクラーレンと共に新設のLMGT3カテゴリーに参戦。6月にはマクラーレン・ユナイテッドASの名の下、マクラーレンのハイパーカー・プログラムに加わり、チーム運営を行なうことが発表された。
ハイパーカーはマクラーレン・レーシングのプロジェクトであり、4月にアブダビ政府の投資部門であるCYVNホールディングスによって買収されたマクラーレン・オートモーティブのLMGT3プロジェクトとは管轄が異なることになる。
ガレージ59のWECエントリー引き継ぎは、シリーズ主催者であるFIAとACO(フランス西部自動車クラブ)の承認を待っている段階だ。ちなみにガレージ59の名前は、1995年にル・マン24時間を制したJ.J.レート、ヤニック・ダルマス、関谷正徳組のマクラーレンF1 GTRのカーナンバーに由来している。
ガレージ59は元々、LMGT3プログラムの契約候補に挙がっていたチームであり、 2023年からGTワールドチャレンジヨーロッパで720Sを走らせている。来シーズンのWEC参戦に伴い、ブラックリーにある現在の拠点からノーサンプトンの新施設に移転することになる。
なお、2026年にガレージ59のLMGT3プログラムに参戦するドライバーは、まだ発表されていない。
マクラーレン・オートモーティブのCEO、ニック・コリンズはモータースポーツは組織の「DNAに深く根ざしている」と述べ、「2026年も新たなレーシングパートナーと共に、力強い進歩とレースでの勝利を継続していきたい」と付け加えた。

