F1第17戦アゼルバイジャンGPが開幕。初日のフリー走行1回目で最速タイムをマークしたのはマクラーレンのランド・ノリスだった。
舞台は長い直線区間とテクニカルな旧市街地区間を組み合わせたバクー市街地サーキット。グランプリ初日は天候に恵まれ、気温25度、路面温度32度というコンディションの中、1時間のセッションがスタートすると、各チームとも続々とソフトタイヤでコースに入り組み上げられたマシンやコースの限界を試した。
その中で小さなトラブルに見舞われたり、ランオフエリアへ飛び出したりするマシンも散見された。またマクラーレンのオスカー・ピアストリはトラブルかピットインを余儀なくされ、メカニックが作業に当たっていた。
セッション開始から15分という時点で実質的な最終コーナーとなるターン15の縁石がマシンの走行によって破損したため、赤旗が振られた。コース修復作業や安全確認のため、セッションは一時的に中断。ピアストリとしては幸い、走行時間のロスを抑えることができた。
赤旗は約25分間と長引いたが、FP1は残り21分から再開。ピアストリも含め各車が1セット目のタイヤで再びコースへと戻り、その後新品ソフトタイヤに切り替えていった。
早めに2セット目のソフトタイヤを投入したノリスは、計測1周目に1分42秒704の暫定最速タイムをマーク。その後、他のドライバーが徐々に改善されていく路面でアタックを実施しても、コースオフによって黄旗提示が続出したことも関係してか、このタイムが塗り替えられることはなかった。
結局ノリスが唯一の1分42秒台でFP1最速。2番手のピアストリに0.310秒差と絶好の滑り出しを見せた。
3番手は、4年連続ポール獲得中とバクーを得意とするフェラーリのシャルル・ルクレール。4番手にメルセデスのジョージ・ラッセル、5番手に好調ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンがつけた。
レッドブルの角田裕毅は1分43秒738をマークして、最速ノリスから1.034秒差の6番手。チームメイトで4度のF1世界チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンは、アタックラップのターン15でコースオフを喫し、角田から0.052秒差の7番手に甘んじた。
フェルスタッペンの後ろは、ウイリアムズのカルロス・サインツJr.やレーシングブルズのリアム・ローソンとアイザック・ハジャーが続いた。

