『旗揚げ記念シリーズ2025』後楽園ホール(2025年10月22日)
○安齊勇馬vs井上凌×
井上が対安齊用にかつて開発したプリンスキラー(変型レッグロック)を駆使して大奮闘。しかし、耐え抜いた安齊がギムレットで勝利し、2022年デビュー対決を制した。試合後、安齊は旗揚げ記念日に「この全日本で育って、全日本でほとんど同期の俺と井上さんが一番盛り上げてみせます。そうしないと、俺たちの後輩に格好がつかないんで」と誓いを立てた。
安齊と井上は2022年の同年デビュー。いきなり結果を出してトップ戦線で活躍した安齊に対し、井上は8ヵ月早くデビューしながらもなかなか結果を出せずに苦しんできた。"エリート"と"雑草"という見方もされていた2人が53回目の旗揚げ記念日で一騎打ちを行った。
両者は過去2回シングルマッチで対戦し、安齊の2勝。昨年の10月にはアジアタッグ前哨戦という形で一騎打ち。タイトル挑戦を前にバックステージ襲撃などを続けていた井上に対し、安齊が完勝していた。
互いに真っ向勝負を予告して迎えた一戦。10・11行田大会での世界ジュニア挑戦で一皮剥けた井上はアグレッシブに仕掛けていく。得意の蹴り技で先制したものの、安齊はドロップキックを皮切りに試合を優勢に進めた。
井上はレッグラリアットで反撃ののろし。「井上」コールの中で、串刺し顔面低空ドロップキックを発射すると、対安齊用にかつて開発したプリンスキラーで右足を絞め上げた。打撃戦になってもミドルキックを乱れ打って絶叫。エルボーもねじ込むが、安齊も追尾しての串刺しジャンピングエルボーからフロントスープレックスで投げ飛ばして引かない。ダブルアームスープレックスでも投げると、ギムレットの構えに。
決めさせない井上はカウンターのハイキックからバズソーキックで蹴り飛ばして形勢打開。動きの鈍った安齊を苧環(変型フラットライナー)で叩きつけると、大観音スープレックスの構えに。抵抗を受けると、再びプリンスキラーに捕獲して絞めに絞めた。安齊がなんとかロープに逃れると、後楽園は「井上」コールに包まれた。
再度、井上はハイキックを狙うが、空転を誘った安齊は延髄ジャンピングニー、ドラゴンスープレックスとラッシュ。井上が再度プリンスキラーを仕掛けてきても、先読みした安齊はそのまま立ち上がり、ジャーマンスープレックスでぶん投げる。絶叫して突っ込んできた井上に対し、安齊はジャンピングニーを連発。フォールを返して再び「井上」コールが巻き起こったものの、安齊はギムレットで3カウントを奪った。
井上が大奮闘を見せたものの、最後は安齊が勝負強さを発揮して勝利。試合後、安齊は井上に視線を送るが、声もかけずにリングをあとに。敗れた井上が客席に頭を下げると、場内は大きな拍手に包まれた。
「約1年前ぐらいですかね。井上さんにアジアタッグで絡まれて、メチャクチャな戦い方されて。よく言えばガムシャラかもしれないけど、俺は心底ダサいと思ってました。ただ、最近の井上さんはその時とは比べものにならないぐらいカッコいいし、今日もやっててメチャクチャ楽しかったです」と井上を評価した安齊は「先輩とか後輩とか関係なく、俺たちが全員に勝つつもりでいかないと、この全日本プロレスはまだまだ盛り上がらないと思うから。出たり入ったりする人、ヨソから来た外国の選手、そんなの全部関係ない。この全日本で育って、全日本でほとんど同期の俺と井上さんが一番盛り上げてみせます」と生え抜きの誓いを立てる。そして、「そうしないと、俺たちの後輩に格好がつかないんで」と長尾一大心さんへの思いもあらわにした。
敗れた井上も「安齊、憎いけど、お前とのシングルマッチ、対角線に立った時、物凄い楽しいし、やってみて気持ちいいね。まあ、今までいろいろ怨念、いろいろ反則攻撃とかやったけどさ、やっぱりそんなのなしで真っ直ぐぶつかるのが楽しくなってさ」と充実した表情を見せると、「もう1個。忘れちゃいけないこと。今日10月22日。去年、俺が長尾一大心のデビュー戦の相手を務めた。絶対今日も後楽園ホールのこのリングのエプロンで俺らを見てるはずだ。また彼に届くようにしっかりやっていきますよ」と長尾さんに誓っていた。
【安齊の話】「約1年前ぐらいですかね。井上さんにアジアタッグで絡まれて、メチャクチャな戦い方されて。よく言えばガムシャラかもしれないけど、俺は心底ダサいと思ってました。ただ、最近の井上さんはその時とは比べものにならないぐらいカッコいいし、今日もやっててメチャクチャ楽しかったです。俺たち、一緒にしていいかわからないけど、今全日本で下の2人。先輩とか後輩とか関係なく、俺たちが全員に勝つつもりでいかないと、この全日本プロレスはまだまだ盛り上がらないと思うから。出たり入ったりする人、ヨソから来た外国の選手、そんなの全部関係ない。この全日本で育って、全日本でほとんど同期の俺と井上さんが一番盛り上げてみせます。そうしないと、俺たちの後輩に格好がつかないんで」
【井上の話】「安齊、憎いけど、お前とのシングルマッチ、対角線に立った時、物凄い楽しいし、やってて気持ちいいね。まあ、今までいろいろ怨念、いろいろ反則攻撃とかやったけどさ、やっぱりそんなのなしで真っ直ぐぶつかるのが楽しくなってさ。安齊はいろいろこのあと組むこともあるけど、またタイトル戦になった時にバチバチやろう。俺も倒したいから。そして、また3カウントを俺を狙えばいい。俺もどんどん強くなる。あと、もう1個、忘れちゃいけないこと。今日10月22日。去年、俺が長尾一大心のデビュー戦の相手を務めた。絶対今日も後楽園ホールのこのリングのエプロンで俺らを見てるはずだ。また彼に届くようにしっかりやっていきますよ」

