オープンマリッジに対する男性の本音
さて、大半の男は、オープンマリッジに何を求めているのか。
答えはこれです。
「性的満足」
場合によっては性欲だけに限りませんが、「複数の女性で何かしらの欲を満たしたい」という動機でオープンマリッジに憧れる人が多いのは間違いありません。
つまりオープンマリッジは大半の場合、「我欲に溺れている男」や「我欲をコントロールできない男」が行き着く思想に他ならないのです(筆者の個人的な意見です)。
しかし、一方では「たくさんの女を侍らせる行為」が、男としての優位性やステータス性を示す本能的あるいは社会的欲求に基づくのも事実です(とはいえ、そういう価値観も既に廃れつつありますが)。
もちろん、中には由々しき事情により、あるいは趣味嗜好や思想が合致した上で真にフェアな婚姻関係としてオープンマリッジを選択するご夫婦もいるでしょう。
しかし、大半の男性は「性欲」にかまけてオープンマリッジを求めるはず。
これは古今東西変わらない、男性の性(さが)といえるでしょう。
つまり、オープンマリッジという婚姻様式が悪いのではなく、それを運用する人間(大半は男性)の動機に問題があるケースが大半であるということ。
筆者は個人的にオープンマリッジに反対の立場ですが、オープンマリッジそのものに反対しているわけではありません。
「オープンマリッジを希望する夫が、妻や家族を幸せにできると到底思えない」からです。
オープンマリッジで幸せに暮らしている夫婦がいるなら、それはそれで素敵な在り方です。
もしそれが実現するとすれば、少なくとも「女性側が本心でオープンマリッジを望んでいる」ことが大前提になるでしょう。
オープンマリッジは良いのか?悪いのか?

結論から言います。
オープンマリッジは「どちらかというと悪い」です。
あくまで現在の日本における法律と照らすと、いくらオープンマリッジで夫婦合意の上であったとしても、不貞行為として認められる可能性がゼロではありません。
民法第九十条に示されている「公の秩序又は善良の風俗に反する法律行為は、無効とする」の文言が根拠です。
つまり、「いくら夫婦間で合意したとはいえ、そんな公序良俗に反している合意なんて無効じゃ」と司法が判断する可能性があるということ。
一方、生き方の方針や思想、主義として、筆者は「良くも悪くもない」という立場で、その方針や思想で人を傷つけないのなら、あまつさえそれで夫婦両者が幸せになるなら、全然アリだと思います。
結局、良いか悪いかはパートナー同士で決めるもの。
世間の風潮やトレンドなんかは二の次に、自分なりの恋愛観や結婚観をしっかりと持ち、自分の幸せを自分自身で定義できる人間でありたいですね。
