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NBAで残した実績が見過ごされるウエストブルックに元同僚が反応「彼は平均トリプルダブルをしたんだ。本当にこれでいいのか?」<DUNKSHOOT>

NBAで残した実績が見過ごされるウエストブルックに元同僚が反応「彼は平均トリプルダブルをしたんだ。本当にこれでいいのか?」<DUNKSHOOT>

NBAの2025-26シーズンは、北米以外でプレシーズンゲームが組まれている5チームが現地9月24日(日本時間25日)からトレーニングキャンプを始動し、残りの25チームも29日(同30日)からスタートする。

 10月21日(同22日)の開幕まで約1か月と迫るなか、いまだ今季の所属先が決まっていない選手がいる。“Mr.トリプルダブル”ことラッセル・ウエストブルックだ。

 昨季デンバー・ナゲッツでプレーした36歳は、今季の契約(プレーヤーオプション)を破棄し、完全FAで今夏を迎えたが、ここまで獲得候補に挙がったチームはサクラメント・キングスとニューヨーク・ニックスくらい。

 ただ、キングスにはデニス・シュルーダーとマリーク・モンク、デビン・カーター、ニックスにもジェイレン・ブランソン、マイルズ・マクブライド、マルコム・ブログドンが契約下にいるため、ここからウエストブルックがロスター入りできるかは厳しいところだ。

 そんななか、今月17日に公開された現地メディア『A Tidal League Original』の番組『To The Baha』で、ホスト役を務める元NBA選手のレイモンド・フェルトンが持論を展開。現在NBAで活躍するPG(ポイントガード)を語る際、ウエストブルックの存在が見過ごされていると指摘した。
 「ラスがその中に入っていないというのが事実だ。彼は点も取りつつ、平均トリプルダブルをしたんだ。本当にこれでいいのか?」

 193cm・91kgのウエストブルックは2017年のMVPを筆頭に、オールスターとオールNBAチームに各9回、75周年記念チームにも選ばれた実績を持つスーパースター。オクラホマシティ・サンダー時代に3度、ワシントン・ウィザーズ時代に1度の計4度も“シーズン平均トリプルダブル”を達成し、通算トリプルダブル数203回は歴代トップに君臨する。

 キャリア17年目の昨季も75試合に出場して平均13.3点、4.9リバウンド、6.1アシスト、1.41スティールをマーク。ベテランになろうとエネルギッシュなプレースタイルは健在で、36歳の今でも十分ローテーション入りできる実力を持つ。

 確かに、サンダー退団後は相次ぐトレードとバイアウトでチームを転々とし、所属先でフィットできずに批判を浴びるなど苦しい時期を過ごしてきた。それでも、サンダーで2シーズンをともに戦ったフェルトンは、元チームメイトについてこう語っていた。「あの男は嫌悪感を持たれて、キャリアの中で一時的に集中できなかった時もあった。彼はそのことに慣れていないわけじゃない。だけど、なんであの男のことを軽視し、OKC(サンダー)で見せてきた忠誠心まで否定することになるんだ?

 KD(ケビン・デュラント/現ヒューストン・ロケッツ)がいなくなってからも、彼は忠実であり続けた。KD退団後に彼がどんなことを成し遂げたんだ?誰もが素晴らしいシーズンを送れるわけじゃないんだ」

 ウエストブルックについては、PGとしてショットセレクションが悪い、ショットの精度が低い、あるいはターンオーバーが多いといったネガティブな声が聞かれ、プレーにムラがあると批判する人たちがいる。
  常にハードなプレーを身上とする男は、チームメイトと共存していく上でそれがボトルネックになる恐れもあるが、新天地で機能できなかった責任を一身に背負わされることもあった。

 しかし、感情剥き出しでがむしゃらに動き回るからこそのウエストブルックであり、今季もその姿を見たいと望んでいるファンもたくさんいるのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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配信元: THE DIGEST

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