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「ヒメネスより多くの武器を持っている」 絶好調・上田綺世にオランダの有識者から賛辞が止まず! 「全てが思い通りに進んでいる」

「ヒメネスより多くの武器を持っている」 絶好調・上田綺世にオランダの有識者から賛辞が止まず! 「全てが思い通りに進んでいる」

フェイエノールトの上田綺世は、現地時間10月19日に行なわれたエールディビジ第9節ヘラクレス戦でハットトリックを達成。これで今季リーグ通算得点は11に達し、ランキングでは2位に6点差をつけて首位を独走している。

 日本代表としても、10月の代表ウィークでは途中出場したパラグアイ戦で終了間際に同点ゴールを決めて日本を敗戦から救うと、ブラジル戦でも見事なヘッド弾で決勝点を奪取。歴史的な初勝利の立役者となった。この絶好調ぶりを維持しているストライカーに対しては、オランダでも各方面から賛辞が殺到している状況だ。

 元オランダ代表ストライカーで、1981-82シーズンには欧州ゴールデンシューも受賞したヴィム・キーフトは、ヘラクレス戦での上田の先制ゴールについて「ボールを受けると、即ファーポストにシュートを放ち、ゴールを決めてみせた。あれは本当に見事だった」と称賛し、「一方、チームメイトのセム・ステインはペナルティーエリア付近でボールを受けた時、コントロールに3秒かかり、シュートをDFに当ててしまっていた」と、チームメイトとの比較でもその優秀さを強調している。
  一方、1980年代にオランダ代表でもプレーしたウィンガーのルネ・ファン・デル・ギープは、この日本代表選手の動きの良さを「まるで30キロ痩せた人間を見ているような感じだ。背中からコンクリートの塊が落ちたようだ」と表現。「仲間の助けがなければ成り立たない、『孤独な存在』であるストライカーにとって、チームに認められていると感じられるのは本当に大きい。そして上田は今、まさにその状態にある」と指摘した。

 ジャーナリストでは、オランダ公共放送『NOS』の『NOS Voetbalpodcast』で、アルマン・アフサログル氏が「ロッテルダムでは上田とサンティアゴ・ヒメネス(今年1月にミランに移籍)との比較が常に話題となっており、今まではヒメネスこそがフェイエノールトのナンバーワン・ストライカーと言われていた。しかし今の上田を見ると、彼の方がより多くの武器を持っていて、より高いレベルで成功できる可能性がある」との見解を示している。

 スポーツ解説者のイェルーン・フリューター氏は、この比較論について「ヒメネスも非常に優れたストライカーだった。特にフェイエノールトで絶頂期を迎えていた時には。非常に完成された選手だった。しかし今の上田も、次々とゴールを量産している。エールディビジという舞台で両選手を比べるなら、今は互角だと思う」と語った。 また、ロッテルダムの公共放送局『RTV Rijnmond』のポッドキャスト『Feyenoord: De Verlenging』では、コメンテーターのデニス・クラベンバーグ氏が「今は全てが上田の思い通りに進んでいる。自信が物凄く高まっており、絶好調なのが見ていて分かる」、デニス・ファン・エルセル氏は「(先制ゴールの場面で)シュートをゴール左隅に突き刺して冷静に決めた。あのような仕事ぶりの確実さこそ、彼が今、どれだけ気分良くプレーできているかを示している」とそれぞれ評している。

 加えて前者は、上田のプレーの確実性を示すうえで、チームメイトのアニス・ハジ=ムサが自身のゴールを優先した姿勢に対して苦言を呈しており、「彼は上田にボールを渡すべきだった。もう少し、チーム全体の利益を考えてプレーしてほしい」と訴えている。

 しかし一方で、ジャーナリストのヴァレンティン・ドリーセン氏はまだ、この日本人選手に100%の信頼を置いていない。ポッドキャスト『Kick-off』で、「今のところは彼の足元に来たボールは全部、ゴールに入っている。それくらい絶好調だ。今の彼にとっては、どんな状況でも関係ない。パラグアイ戦でも、ブラジル戦でも、打てば入るという感じだ。ただ、半年後にも同じ結果が得られるかどうか、それを見たい。あるいは次のパナシナイコス戦でもう一度確かめたい」と慎重な姿勢を崩さなかった。
  同氏は23日に行なわれるヨーロッパリーグでの上田のプレーを注視するとしているが、フェイエノールトはその3日後にエールディビジ第10節でPSVとの首位攻防戦を控えており、この大一番での彼の働きに期待する声も多い。オランダ国内外で多くのクラブや代表チームの監督を歴任し、1999年に浦和レッズがJ2降格となった際の指揮官だったア・デモスもそのひとりだ。アイントホーフェンの日刊紙『Eindhovens Dagblad』で以下のように、PSVに対して警戒を呼び掛けている。

「多くのチームがやってしまっているミスだが、試合の終盤になると、フェイエノールトがゴール前に迫った際、ほとんどの選手がステインの方に突進していって、上田のマークを忘れてしまう。これは賢明ではない。注意を怠らず、上田を見失ってはいけない」

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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