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ハミルトン、最終ラップのスローダウンは原因不明も「マシンに乗っている時の快適さが格段に増している」

ハミルトン、最終ラップのスローダウンは原因不明も「マシンに乗っている時の快適さが格段に増している」

フェラーリのルイス・ハミルトンは、F1アメリカGPの最終ラップに見舞われたトラブルについて、原因が分からないと説明した。

 ハミルトンは5番グリッドから好スタートを切り、ターン1の外側からジョージ・ラッセル(メルセデス)を抜き去った。そしてしばらく、チームメイトのシャルル・ルクレールとランド・ノリス(マクラーレン)による2番手争いを特等席で観戦していた。

 しかしレース戦略の違いもあって、この2台に離され、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)の間の空白地帯でひとり周回を重ねることになった。

 最終ラップの時点で、ハミルトンは3番手を走るチームメイトのルクレールから9秒遅れ、ピアストリの5秒前を走っていた。しかし突然ハミルトンはペースダウン。コーナーごとにコンマ数秒をロスし、ピアストリとの差が一気に2秒以下にまで縮まった。

 ピアストリが追いつく寸前、1.1秒のところまで迫ったところでフィニッシュラインにたどり着いたハミルトンは、なんとか4位を守ることができた。

 レース後、motorsport.comを含むメディアからタイヤがパンクしたのではないかと尋ねられたハミルトンは、次のように答えた。

「よくわからない。5コーナーで、何かにぶつかったような感覚があった。突然、大きなアンダーステアが発生し、パンクだと思った」

「11コーナーでブレーキをかけたが、マシンがまったく止まらなかった。『くそっ、一体何が起こっているんだ?』と思った。結局、最後のコーナーをなんとか持ちこたえたが、ひどいアンダーステアが発生していた」

「フロントウィングが破損したか、タイヤに何か問題が発生したと思った。ピアストリとは本当に接戦だった」

 前戦シンガポールGPでも、ブレーキトラブルで最終ラップにスローダウンを強いられたハミルトン。ただアメリカGPの週末は、実質的な影響を及ぼさなかったこの事故を除けば、彼にとって今シーズンで最も充実した週末のひとつだったと言える。

 彼は、スプリントでも決勝でも表彰台を争うだけのペースがまだなかったとはいえ、決勝での4位は今季ベストに並ぶ結果だ。

「明らかに良い方向への前向きな傾向が見られる。マシンに乗っている時の快適さが格段に増しているんだ。今後数日間、この全てを真剣に検討し、どうすればマシンの性能を最大限に引き出し、少しでも良いポジションにできるかを考えていく」

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