巨人は10月22日、主砲・岡本和真内野手のメジャー挑戦を正式に容認した。ポスティングシステムを利用し、来季からはアメリカ・メジャーリーグの舞台に立つことになる。
岡本が海外FA権を取得できるのは最短でも来季途中。球団にとっては大きな戦力ダウンとなるが、あえて今オフの移籍を認めた理由について、巨人OBは次のように語る。
「理由は2つあります。ひとつは岡本の29歳という年齢。メジャー挑戦が30歳を超えると契約条件が一気に悪くなるんです。松井秀喜さんも28歳でヤンキースに渡りました。岡本も今がラストチャンスでしょう。もうひとつは譲渡金です。岡本の推定年俸(約6億円)から換算すると、巨人には25億円以上の譲渡金が入る見込みです」
さらに米国内では、岡本の評価が非常に高く、22年に鈴木誠也がカブスと結んだ「5年総額8500万ドル(約127億円)」を上回る契約になる可能性もあるという。
つまり、岡本にとっても巨人にとっても「今しかない」タイミングだったわけだ。
ポスティング申請期間は11月1日から12月15日まで。岡本のメジャー挑戦が正式に動き出すのも時間の問題だ。
一方、阿部慎之助監督にとっては頭の痛い決断でもある。巨人打線の中核を担ってきた4番を失うことは、チーム再建において大きな痛手だ。
03年の原巨人は、松井秀喜がヤンキースへ移籍した“穴”を埋められず、最終的に阪神に15.5ゲーム差をつけられ3位転落。中日にも抜かれる結果となった。
20年の時を経て、再び主砲のメジャー流出を迎える巨人。阿部監督にとって“歴史を繰り返させない”ための真価が問われる。
(小田龍司)

