
9月19日に都内で開催された映画「男神」初日舞台あいさつに遠藤雄弥、彩凪翔、岩橋玄樹、須田亜香里、アナスタシア、井上雅貴監督が登場。タイトルにちなんで、それぞれ自分にとって“神様みたいな存在”について語る一幕があった。
■遠藤「映画そのものが僕にとっては神様だなと」
同作は、日本の伝統美に潜む狂気とそれに翻弄(ほんろう)される家族の恐怖を描いたファンタジーホラー。全国で母と子の失踪事件が相次いで起こる中、新興住宅地の建設現場に原因不明の深い穴が発生する。時を同じくして、その建設現場で働く建設会社社員・和田勇輝(遠藤)の息子が姿を消してしまう――というところから物語が始まる。
舞台あいさつの終盤では、タイトルの「神」に絡めて、自分にとって“神様みたいな存在”、そしてその神様に何をお願いしたいか、についてそれぞれ話すことに。
主演の遠藤は「見えないものを信じる、見えないものに翻弄されるということで、自分の中にあるものが神様なのかなと思ったときに、俳優として人生を送っていて、映画は自分の仕事にも私生活にも欠かせないものだと思うんです」とした上で、「映画そのものが僕にとっては神様だなと。映画の神様に振り向いてもらえるためにこの人生全うしているんじゃないか、って言っても過言ではないぐらい」と、力を込めた。
そして、“映画の神様”へのお願いごとについては「やはり今日公開の『男神』。監督も意気込んでいたんですけど、いっぱいお客さんに見てもらえると、『2』『3』と続編がもしかしたらできるかもしれない、ということで、神頼みなんですけど、たくさんの方に見ていただけたらいいなと思っております」とうまくまとめ、公開を迎えた本作をアピールした。

■須田、SKE48時代は「お客様は神様です」
一方、須田は「SKE48時代に『お客様は神様だよ』と教えられて育ったんですよ。それで芸能界にデビューさせてもらって、やってきたので」と前置きし、「よくアイドルとかアーティストさんのライブで『おまえら声出せ~!』みたいなあおりを言うじゃないですか。私たちのグループは、『おまえら』も言っちゃいけないし、『声出せ』と命令しちゃいけないって言われていたから、『皆さ~ん!声出していただけますか~』ってやってたんです。今思うとすごく真面目だったなって(笑)。1回くらいアイドル時代に『おまえら声出せ!』みたいなのをやってみたかったな~って」と、ファンへの“神対応”で人気を博した須田ならではの答えを。
最近では女性アイドルでも「京セラドームまとめてかかってこい!」や「態度で示せ!」などと格好良くあおる人もいるが、それに比べて須田は「『していただけますか~?』とか『盛り上がっていただけますか?』ってシュールだなって(笑)。思い出しますねえ」と、丁寧な言葉遣いであおっていた当時を回顧した。
さらに「(強めに)言ったことありますか?」とライブでもファンを魅了する岩橋に確認すると、岩橋は「『おまえ』は言ったことないです(笑)。たぶんそちら側(須田)寄りだと思います。『してくれますか~?』って寄り添っていますね」と答えていた。
ほか、彩凪は「芸能・芸事の神様」、岩橋は「神様は僕です」、アナスタシアは「神様は私のファミリー」、井上監督は「人間の力が及ばないところが神様」などと、神様についてそれぞれの思いを語った。
◆取材・文=森井夏月(STABLENT)


