●処理性能は満足だが、カメラはやはり物足りなさを感じる
薄さを実現したことによるトレードオフは当然あるが、iPhone Airの基本性能は、発売前の予想よりは驚くほど高水準を維持している。チップがProと同等であることは既に述べたが、ディスプレーもProと同じ「Super Retina XDRディスプレイ」で、最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートにも対応している。
MagSafeによるワイヤレス充電が最大20Wまで(17/17 Proは最大25W)だったり、転送速度がUSB 2対応(17 ProのみUSB3対応)だったり、見劣りする部分もあるが、よほどのヘビーユーザーか、ガジェット好きでなければ気にはならないレベルだ。
ただ、カメラについては、購入前にそれぞれの違いをよく理解しておくことが重要だ。アウトカメラとしてたったひとつ搭載されている48メガピクセル(MP)のメインカメラはそれ自体の性能は優秀だが、超広角・望遠カメラがないことによる制約は少なくない。この点については、作例も交えながら詳細にみていきたい。
●光学ズームは2倍まで。マクロ撮影は非対応
iPhone Airの最大の弱点(薄さとのトレードオフになる要素)は光学ズームが2倍まで、超広角カメラを搭載していないので0.5倍での撮影もできないということだ。iPhone 17 Proがいよいよ8倍まで対応してきたことを考えると、物足りないと感じるのは否めない。
一方で、2倍までのズームの中で撮影できる写真のクオリティーは素晴らしい。今回は作例として動物園でミーアキャットを撮影してみたのだが、毛並みや地面の起伏が表現力豊かに描写されていた。「単眼だからカメラの性能はイマイチ」ということは決してない。
ちなみにデジタルズームは最大10倍まで対応している。さすがに10倍までいくとかなり粗さが目立つが、4倍くらいであれば、十分見られるレベルの描写であったことも付け加えておきたい。
もうひとつ、カメラ性能で残念なのは、マクロ撮影に対応していないことだ。例えば、料理を近くで撮影したいという人には注意してほしいポイントだ。

