MotoGPオーストラリアGPではアプリリア陣営のラウル・フェルナンデス(トラックハウス)が勝利。これを受けて、アプリリアがドゥカティを上回ってきたかもしれないとVR46のファビオ・ディ・ジャンナントニオが語った。
第19戦オーストラリアGPでは前戦インドネシアGPに続いて、アプリリア陣営が週末を通じて優位性を示した。アプリリアのマルコ・ベッツェッキがスプリントを制し、決勝ではサテライトチームのフェルナンデスが見事な走りで初優勝を達成している。
一方でドゥカティ勢は苦しんだ。今季の世界チャンピオンとなったマルク・マルケスが怪我で不在である影響かもしれないが、予選ではフロントロウにドゥカティのバイクはおらず、スプリントではトップ4入りを逃す結果に。決勝ではジャンアントニオが気を吐き2位を確保したものの、アプリリアに対して明らかに劣勢だった。
こうした結果について、アプリリアはドゥカティ・デスモセディチGPを超え、グリッド上で最も優れたバイクになったのかという質問がジャンアントニオに向けられた。
ただ彼は「かなり難しい問いだ」と言う。
「ライバル達が素晴らしい仕事をしているのは間違いない。どのメーカーもドゥカティとのギャップを縮めてきているのは分かっている。ドゥカティは他のメーカーに対して大きなギャップがあったのは周知のことだけど、今はアプリリアがどんどん僕らに迫っていて、もしかすると上回っているかもしれない」
「ホンダも接近しているし、ヤマハも同様だ。ファビオ・クアルタラロが今年は5回もポールポジションを獲得している」
「だから僕らも努力する必要がある。そして今年の僕らは、もっと良い形でやれたはずだ」
「でもこれもレースの一部だ。僕達はVR46とドゥカティの大きなチームの一部で、バイクを良くするために常に懸命に取り組んでいる」
「改善して他メーカーに対してのギャップを維持していけるかどうか、2026年型のバイクに取り組むのが待ちきれないよ」
なおオーストラリアGP決勝ではダブルロングラップペナルティを跳ね除けて3位となったアプリリアのマルコ・ベッツェッキは、アプリリアのマシンが今年は大きく進歩した、と述べるに留めた。
「分からないね。僕はドゥカティに乗っていないから比較はできない。アプリリアのライダーなんだ僕は」
ベッツェッキはそう前置きしつつも、さらにこう続けた。
「ただ言えるのは、今は自分のバイクにすごく満足しているということだ。エンジニアたちは本当に素晴らしい仕事をしてくれている。しかも僕らはかなり安定したパフォーマンスを出せている」
「もちろん、マシン特性がすごく合うサーキットもあれば、そうでなくても十分戦えるサーキットもある。ただ、ライバルみんなの差が小さいときは、さらに努力が必要かもしれない。だから、どちらが具体的な答えをはっきりとは言えないけれど、確実に前進していると思う」
アプリリア・レーシングCEOのマッシモ・リボラは特定のサーキットではアプリリアが”指標”といえる存在になっていると話すものの、総合的に最優のバイクとまでは言わなかった。
「マシンは非常に競争力がある。高速コースではリファレンスといえる存在になっていると思う」
「ストップ&ゴー型のコースではまだ完全に指標的な存在とは言えないが、過去のように大きく遅れているわけではない。平均的に見れば、バイクは間違いなく大きく進化している。これはファビアーノ(ステルラッキーニ/テクニカルディレクター)とファクトリーのチーム全員の努力のおかげだ」
「彼らの仕事ぶりを誇りに思う。そして今日は、アプリリアとしてグランプリ通算300勝という特別な節目を迎えた」
「ラウルの初優勝、そして我々のサテライトチームの初勝利が、まさにその300勝目になったんだ。特別な瞬間だ」

