
俳優、声優、YouTuberとして幅広いフィールドで活躍中の染谷俊之の魅力に迫るWEBザテレビジョンの連載「月刊染谷WEBマガジン」。毎月、深掘りインタビューを敢行し、仕事の近況からプライベートまで、事務所NGギリギリの質問をぶつけて“染様(染谷俊之の愛称)”を丸裸にします。第45回は、10月25日(土)に開催されるファンミーティング「染フェス2025!!」について聞きました。

■酒飲みトークで「不適切な発言がないように気を付けます(笑)」
──ファンミーティングは1年に1回開催しているそうですが、今年はどういった内容になるのでしょうか?
10月25日にIKUSA ARENA(東京都練馬区)で行います。タイトルは「染フェス2025!!」。昼・夜の2部制で、1部(11:30開演)はトークショー&特典会、そして2部(17:00開演)は「ほろ酔いプレミアムナイト─秋の夜を染める─」というタイトルで、ファンの方と一緒にちょい飲みをします。以前からファンの方と一緒にお酒を飲みたいとずっと思っていて、ようやく実現できました。
──チケットは1部・2部ともSOLD OUTということですが、チケットをゲットして当日を楽しみにしているファンに向けて、見どころを少しだけ教えてください。
1部ではトークショーと、限定グッズ付きのチケットを買っていただいた方とチェキを撮るなど、毎年やらせてもらっているようなファンサービスを行います。トークショーの内容は事前に決めず、その場の流れになるかなと思います。
──ファンと記念撮影をする際、お決まりのポーズはあるんですか?
特にないです。俳優さんによっては進行をスムーズにするために、あらかじめポーズを指定する人もいるみたいですが、僕は何でもOKです。もちろんボディタッチとかはNGで、常識の範囲内ですが。僕のファンの方は品行方正な方ばかりで、そうしたことはないのですごくありがたいです。なのでボディタッチ以外なら、ポーズのリクエストなどには応じます。
──2部の「ほろ酔いプレミアムナイト─秋の夜を染める─」はどうなりそうですか?
僕はひたすらお酒を飲んでいると思います(笑)。会場の一角にバーカウンターを設けて、そこからステージまでお酒を持ってきてもらう形になる予定なので、当日のお酒のラインナップはまだ分かりませんが、いつも自宅で飲んでいるハイボールがいいですね。これまでお酒を飲みながら動画配信をしたことはあるんですが、飲むとやっぱりテンションが上がります。自分でも明るくなっている自覚があります。イベントで飲むのは今回が初めてで、しかもファンの方と一緒というのがすごくうれしいです。
──お酒を飲みながらファンの質問に答える予定だそうですが、お酒が入って口が軽くなっちゃう可能性はありますか?
不適切な発言をしないように気を付けます(笑)。ファンの方がどんな話を聞きたいのか、配信とかだと難しいところがありますが、ファンミーティングは直接会って、やりとりができるのですごくいい機会だと思っています。今のところ(質問は)NGなしのつもりです。もちろん常識の範囲内で答えられる質問に限りますが。もし非常識な質問が来たら「それはダメだろ!」とファンの方でも容赦なくツッコミますので覚悟してください(笑)。当日、みなさんとお会いできるのを本当に楽しみにしています!

■佳境を迎えるドラマ『gift』。受恵教とつながる裏切り者は?

──ここからはもう1ネタ。現在放送中の2本のドラマの終盤の見どころを聞いていきます。まずは『gift(ギフト)』(毎週<水> TOKYO MX 22:30~、BS日テレ 23:00~)。第4話(10月22日放送)では衝撃のシーンがありました!
夏目(染谷)と柚原(廣野凌大)のキスシーンですね。giftの持ち主の血を自分の体に注入すると、その能力が手に入れられることが分かり、柚原は夏目の血を狙ってキスをするんです。キス以外にもいろいろ方法があるのに、「なんで唇やねん!」とツッコミたくなりましたけど(笑)。それは置いておいて、夏目にはgiftに対する抗体があるんですが、彼の血を注入して柚原がどうなっていくのか…というのも終盤の見どころの1つです。
──キスシーンの撮影のとき、2人はどんな心境だったんですか?
お互いに何も意識していないですよ。意識したら逆にイヤでしょ(笑)。でもあとで聞いた話だと、凌大は直前にちゃんと歯を磨いたらしいです。そういう気遣いはしてくれたんだと思いました(笑)。あっ、僕も撮影の合間にご飯を食べたら、そのあとちゃんと歯を磨きますよ!
──いよいよ残り2話。10月29日に第5話、そして11月5日に最終話が放送されます。
物語はクライマックス、起承転結でいうと結の部分に入っていきます。これまで張られてきた伏線が全部ではないですが、徐々に回収されていって(来年上演の)舞台につながっていきます。これまでもおかしな動きがあった特犯課(警視庁 特殊犯罪対策課)のある人物が、いよいよ本性を現わしていきます。
──第5話、最終話の見どころを言える範囲で教えてください。
終盤に向かって、なぜgiftが発症したのか、そもそもgiftとは何なのかがどんどん明らかになっていきます。また、giftのカギを握る宗教団体・受恵教(じゅけいきょう)の教祖と、特犯課の誰かがつながっているのも判明します。そして最終話のラストは、舞台に続いていく終わり方をするので、すべての謎が完全には明らかにはなりませんが、だからこそ舞台も見たくなるような結末を迎えます。ぜひドラマを最後まで楽しんで、その本当の結末を舞台で見ていただけたらと思います。

■ドラマ『UNREAL ─不条理雑貨店─』には衝撃の結末が…

──もう1本のドラマ『UNREAL─不条理雑貨店─』(毎週<月>テレビ大阪 深夜1:05~、テレビ愛知 深夜1:30~、毎週<木>BSテレ東 深夜0:30~)は、10月27日(月)・30日(木)に第3話が放送されます。
こちらも全6話で、この作品は同名コミックが原作、今も連載中です。ドラマの撮影をしていたときは単行本が3巻までしか出ていなくて、先月(2025年9月)に4巻が発売になりました。コミックの方はストーリーがまだ終盤に向かっていなくて、明かされていない謎がたくさんあります。でもドラマは全6話で完結なのでストーリーが先行しています。なので原作とは違う終わり方かもしれないんですが、脚本家の烏丸 棗さんが、原作者の片山 愁先生とちゃんとすり合わせをしていて、原作の世界観はしっかり守られています。
──毎話、雑貨店「UNREAL」を訪れる客と、その客の願いを叶える骨董品も見どころの一つです。第1話の客役は石黒英雄さん、骨董品は上皿天秤、第2話の客役は加藤大騎さん、骨董品はネクタイピンでした。第3話以降はどんな展開になっていくでしょうか?
第3話のお客さんが本島純政くん、第4話のお客さんは黒崎レイナさんです。骨董品は万年筆、仮面が登場します。第4話までは骨董品を買ったお客さんが、それによって運命を狂わされてしまう話がメインですが、視聴者はヤギオ(染谷)とムネチカ(小西詠斗)の関係性がずっと引っかかっていると思います。4話以降は、2人の関係性がいよいよ明らかになっていきます。そして第5話、最終話と怒涛の展開になっていくので、ひと時も目が離せません。
──このドラマも2026年1月に舞台化されます。そこにつながっていくような終わり方をするのでしょうか?
ドラマとしてしっかり完結しますが、どこかモヤモヤするというか、ちょっと謎が残ります。舞台の内容はまだ分かりませんが、恐らくその謎が舞台でひも解かれていくんじゃないでしょうか。舞台のストーリーはオリジナルなのか、それともまだ続いている原作のルートに戻っていくのか分かりませんが、どちらにせよ僕自身楽しみです。
──最後にドラマの今後の見どころを改めてお願いします。
ヤギオとムネチカがいよいよお互いの素性を知って、その関係が明らかになるとともに、けっこう衝撃的な終わり方をします。それでいて舞台につながる、ある仕掛けがされていますので、そこも注目して見てください。そしてこちらも舞台に足を運んでもらえたらうれしいです。
取材・文=河合哲治郎

