
現在放送中のドラマ枠「火ドラ★イレブン」(毎週火曜夜11:00-11:30、カンテレ・フジテレビ系)が、2026年1月6日(火)より新アニメ枠「火アニバル!!」になることが決定。「火アニバル!!」のラインナップ発表会見が10月23日に都内スタジオで行われ、声優の安田陸矢、瀬戸桃子、大久保瑠美と、応援ゲストとしてハライチ・岩井勇気、Kis-My-Ft2・宮田俊哉、NON STYLE・井上裕介、MCとして小籔千豊、服部優陽アナが登壇した。
■新アニメのラインナップ発表
新アニメ枠のタイトルは「火アニバル!!」。「火アニ」は火曜アニメ、「バル」は洋風居酒屋、カーニバル、お祭り、というイメージから「みんなが夜のテレビの前に集まる時間にしたい」「世界を魅了するようなアニメをこの枠から発信する」という思いを込めたネーミングで、最後の「!!」は放送時間である“11時”を表現している。
2026年1月6日にスタートする第1作は、シリーズ累計41万部突破の推し活プロデュース“声春”ラブコメディー・TVアニメ「真夜中ハートチューン」。山吹有栖を安田、井ノ華六花を瀬戸、日芽川寧々を大久保瑠美が演じる。
ほか、ラインナップに決定した作品は「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」「超巡!超条先輩」「マリッジトキシン」。それぞれの作品から応援ゲストが登壇し、「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」からは岩井、「超巡!超条先輩」からは宮田、「マリッジトキシン」からは井上が参加した。各作品の放送時期は後日発表される。
■こだわった声の表現を明かす
「真夜中ハートチューン」は高校生の主人公・山吹有栖が、毎晩のように聞いていたラジオ「真夜中ハートチューン」の配信者「アポロ」を探す物語。有栖が中1のときに突然配信をやめてしまったアポロ。高2になった有栖は、アポロの面影のある声を手掛かりに放送部にやってきて、“声に関わる仕事”を夢見る4人の少女と出会う。
大久保は「原作の先生が、この作品は声をテーマに漫画として描き始めた以上、アニメ化して声がついて初めて完成する作品だとおっしゃっていました。私たちがその完成に携わることができていると思うとすごくうれしいです」と喜びを語る。
主人公について安田は「ラブコメはヒロインたちにアワアワする男の主人公が描かれがちですが、有栖はただ 4 人の夢を応援するまっすぐな人。例えば、着替えてる女の子の部屋に入っちゃったみたいな展開のときに、普通だったら『ごめん』と言うところを、有栖は『何やってんだ!お前何で鍵かけないの?この時代にこんなん写真で拡散されたらお前たち終わるぞ』というようにブチ切れるくらいまっすぐな男の子です」と魅力を明かす。
特にこだわった声の表現について安田は「作中で『こいつ声でけぇ!』と言われることがよくあって、僕もやってるうちにどんどんノッてきて声が大きくなってしまいます。オーディションでは、ヒロイン役の人たちと掛け合わせて、同じスタジオで4人ぐらい並んでオーディションをしたんですけど、僕が読んだ瞬間に、隣の人が明らかに『うるさすぎる』というリアクションをしたので、これはやったぜ!って思いました(笑)。主人公が出てくるシーンだけちょっと音量を下げていただといいいかもしれません(笑)」と呼び掛けた。
瀬戸は演じる井ノ華六花について、「有栖くんがその声の主を探したいって思うくらい魅力的な声のキャラクターを演じなきゃいけないので、改めて魅力的な声って何だろう?と考えて、すごく真剣な気持ちでマイク前に立たせていただきました」と収録での思いを明かした。
大久保は演じる日芽川寧々について「寧々がものすごくきついこと言う時に、ものすごくきつい芝居をそのまましてしまうと、こんなにかわいい寧々がすごく嫌な子に見えてしまわないか…みたいなのを考えたりすることがあって。とにかくかわいいって思ってもらいたいので、アフレコ中に安田くんに『今のかわいかった?』って聞いています。かわいくないって思われたら主人公にも届かないと思うので」とかわいさを重視している様子。
■歌手を目指すキャラクターの歌声に自信
注目のキャラクターについて聞かれると、安田は花澤香菜演じる顧問の安藤檸檬を挙げる。「なんで教師になれたんだ?ってみんなが言うくらいどうしようもない人で、でも外面だけはすごく良かったりします。見た目がかわいいので、人によってはヒロインよりも大人のお姉さんがいいと思う方もいるくらい、本当にいろんな魅力を持ったキャラクターです」とアピール。
瀬戸は自身の演じる井ノ華六花を挙げ、「プロの歌手を目指しているキャラクターなので、プロレベルの歌声に注目してほしいです」と自信をのぞかせた。
大久保は主人公の山吹有栖を挙げ、「一人称が『山吹』なのは特徴的です。山吹家に生まれたことを誇りに思っていて、ラブコメ以外でもなかなか見ないタイプの登場人物。こういう癖の強いキャラクターって2番手、3番手にいることが多いんですけど、あえてセンターにいるっていうのもすごく面白い」とキャラクターの魅力を語った。
◆撮影・取材・文=水沢あすみ

